「汐里ちゃん!これ前食べたいって言ってたやつ!」





都が差し出したのは、某コンビニのみで売っている期間限定のロールケーキ


昨日汐里ちゃんが呟いてたのをたまたま覚えてたんだよね〜




「うわ!美味しそう!食べていいの?」

「もちろん、その為に買って来たんだし!」



普段汐里ちゃんにはお世話になってるしね!


マネージャー業頑張ってるし!マネージャーの先輩としてのご褒美だよ



うんうんと一人頷く都


そこへ春花がやってきた。




「汐里がこの前食べたいって言ってたこれ買ってきたわよ。」

春花はにっこりと汐里の前に都が差し出した物と同じ物が置かれた。








「え、あ、ありがとう!」



ん?
春花も何か汐里ちゃんにあげた?



ちらりと春花が汐里に差し出したそれを見た。



「ああー!!一緒じゃん!!」




それは、私があげたものとまったく同じものであった。



「むかつくー!何も今日買って来なくてもいいじゃん!」



「それはしょうがないでしょ!」




二人はギャーギャーと言い合いだす。



「だいたいアンタはコンビニなんて行く前にちゃんと部活に来なさいよ!」

「はあ?春花は良いわけ!?」

「私はたまたま買い出しに行った時に喉が渇いたからコンビニに行ったのよ!」


「え、あ、やめようよ」




汐里の言ってる事は無視して話を進めてゆく。








「とりあえず春花のは後から汐里ちゃんにあげたんだから私のから食べてね!」


ぐいっと汐里の前に都が買ってきたそれを置く。


「それより私の方が後に買ったんだから、冷えてるわよ?だからこっち食べた方がいいわよ。」

都のを退けて、春花の買った物を汐里の目の前に置く。





「私のが先!」

「私の方が先よ!」


「「どっち!?」」




「ええ!?」











期間限定ぜいたく苺のふんわりロールケーキ





「そんな低レベルな事で汐里先輩を苛めないでくださいよ!」

「若〜!」


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