捧げ物

□「★THE学園物語☆」 英語教師編
◇文化祭すぺしゃる◆
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「文化祭?」
「ええ。桂木さん。生徒のくせに知らなかったんですか?」
「もうそんな時期なんだ…。」
英語準備室でこの学園人気NO.1教師である脳噛ネウロの手伝いをしながらふと呟く。
「桂木さん。貧相な顔が更に貧相になってますよ?」
「誰のせいだ…。」
そう、私、桂木弥子はあの日から何かと理由をつけられこうしてこの男の手伝いをさせられる。放課後は英語準備室の手伝いをするのが日課になりつつあって正直怖い…。
「それはそうと桂木さんのクラスは何をするんです?文化祭。」
私が通うこの学園は有名進学校で生徒数もわりと多く、学校行事にも力を入れるのが特徴だ。クラス毎に模擬店が出され、また企画も様々な物があり毎年盛大に行われるのだ。
「え〜と…私のクラスは、確か…。」
といいかけて口をつむぐ。
「桂木さん?」
「忘れちゃった!アハハ」
英語教師の目が細くなり、深緑の双眸の色がますます深くなる。
まるで相手の全てを絡めとるようなこの視線に私は弱い…。
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