捧げ物

□輝く星に手をのばせば、きっと届くよ。だから君の願いを僕にだけ教えて?
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「ふ〜。今年もぎりぎり日本に帰ってこれて良かった!ね、アカネちゃん?」
そう言うと嬉しそうにぴょこぴょこと動くおさげ。
「どこで過ごそうが同じだろう。」
隣に立つ魔人は心底どうでも良さそうだ。
「もう、またそういうことを言う・・・。」
鍵を開けて事務所に入ろうとすると
「だって。」
後ろからたくましい腕に抱きしめられる。
「先生さえ居てくれれば僕はそれで良いのですから。」
耳元に流れる低く、甘い囁き。
「・・・・・ッ/////!!」
くすくす、と笑いつつ先に中に入っていく魔人。
こんな時と食事のときくらいしか嬉しそうな顔をしないからタチが悪い。
「あ、ネウロ。私ちょっと家に帰ってくるね。着替えとか、あとお母さんに渡したい物もあるし。」
「どうぞいってらっしゃいませ。でも先生の為だけにわざわざ、わざわざクイーンメアリーズホテルのレストランを予約したのでそれまでには戻ってきて下さいね?」
「・・・・・・・分かった・・・・・・・。」
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