Parallel

□「脳噛様のお気に入り☆」
1ページ/12ページ

その人と出会ったのは偶然でした…。


私、桂木弥子はごく普通の女子高生。
名家の出身だったお母さんとその執事をしていたお父さんが駆け落ちして、その間に出来た子供が私です。
ところが、お父さんが事故で死んでお母さんと母方の実家に帰ることになり、高校も必然的に変わる事になりました。名家出身という事で編入したのが名門高校、その名も「双星館学園」。




広大な敷地。緑豊かな隅々まで手入れの行き届いた庭の数々。その中に構えるヨーロッパ式の建物。
「うわぁ。ここ本当に学校なの?広すぎて今自分がどこにいるのか分からないよぉ。」

編入初日。私は迷っていました。
「どこだろう、ここ…。」

いつの間にかやってきたのは美しい薔薇が咲き乱れる薔薇園のようなところ。
「綺麗〜!」
するとその薔薇園の中で、安らかに眠る、薔薇にも負けないような美貌を持った男の人を見つけてしまいました…。
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ