Parallel

□G線上の君へ捧ぐ…
1ページ/12ページ

「ヤコ…ヤコ…。」
柔らかな声で呼ばれ静かに目を開ける。
覗き込んで来たのは深緑の瞳の…。
朝日にも負けないその眩しさに目がくらむ。「そろそろ起きないと遅刻するぞ?」
「んん…。ってごめんネウ兄!!朝ご飯はっていうか寝坊だー!」「落ち着け、ヤコ。朝食なら用意しておいた。よく寝ていたから起こすのもあれでな。」「あ…有難う。」
「さ、早く着替えて来い。」
ネウ兄こと脳噛ネウロは私、桂木弥子の従兄弟だ。中三の時事故にあい記憶を無くした私を引き取ってくれた。それからネウ兄との生活が始まった。それから暫くして、記憶を取り戻して私はネウ兄の元から去ろうと考えていたけどネウ兄の気持ちを聞いて…私も自分の気持ちに素直になれて…今は恋人…になってます。
「ヤコー。行くぞ。」「はーい!」
そしてネウ兄との距離も近づいてきて…。でも恋人でもあり先生と生徒でもあるから、その辺りはネウ兄はやはり大人でけじめをつけている。
ネウ兄曰く
「卒業したら覚悟しておけ…。」
だそうだ。
正直恥ずかしい…///
でも大切にしてくれているから、その優しさが嬉しいから、今はまだ…。
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ