novel

□優しい君が酷く痛くて…。
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「……というわけで桂木先生!ぜひ今度開かれるパーティーに参加して頂けませんか?」「はぁ……。」
決定権は私には無いので曖昧な笑みを浮かべるしかない。
事の始まりはある事件だった。ある有名企業家の殺人事件を解いた直後。謎を喰ったネウロが満足そうな顔をしていると…
「ふむ。運がいいぞ、ヤコ。この会場から新たな謎を持つ者の気配がする。」
「え…まじ?」
するとネウロが言った通り一人の依頼人と思わしき人物が近づいてきた。
その依頼人と言うのが私の目の前にいる人だが…何でも命を狙われているらしく、今度開かれる会社の創立記念パーティーを安心して開きたいということで私とネウロにもそのパーティーに参加して欲しいと言うのだ。
ネウロが謎の気配を感じているのは確かだ。チラリと横に座って好青年を演じている魔人を見る。
どうするんだろ…?
「パーティーには世界中から呼んだ有名シェフの料理を並べる予定です。美食家でもある先生にも満足して頂けるかと…。」
「行きます!!!」
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