novel
□叶えたいの。だから私は星に願う。時が尽きるまで・・・。
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誕生日なんて特に意識したことはなかった。
もう高校生なのだから。
「誕生日おめでとう。弥子。」
「有難う!叶絵。」
その他にも友達が沢山の新作お菓子を持ってきてくれた。
皆、物は物でも食べ物が一番喜ばれることを何より心得ていた。
「今日も事務所?」
「うん。この後行く。」
「大変ねえ〜。誕生日も探偵稼業は続くのね・・・ということは今日は二人でお祝い・・・?」
親友は確実に面白がっていた。
あの魔人にそんなモノが通用するわけないのだ。