novel

□夏と秋の狭間で…
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今日もネウロの食事に引きずり回されて帰る頃には辺りは薄暗い。夏も終わりが近づき秋風の香る時期になってきた。
「ん〜。すっかり秋らしくなったね。」
そう呟けば謎を食べて機嫌がいいのか私の半歩前を歩く魔人が返事を返してくる。
「うむ。貴様にも食以外を感知する能力があったとは。我が輩感動して涙が止まらん。」「涙じゃなくて笑いが止まらないんでしょ…。」
「ん?先生、今何かおっしゃいました?」
「いえいえ何も!?」ヤバイと気付いた時には既に遅くて。
「いやぁー。でもこの辺りから何か言われたような気がして…。」「いたたたた!!それ私の頭だからね!!ぐりぐりしないでー!」「ふん。」
パッと手を離し、また歩き始まる魔人。
すると、
「ヤコ。貴様の仲間の声がするぞ。」
「へ?」
「耳を澄ませてよく聴け。」
そう言われてよく耳を澄ますと、様々な虫の鳴き声が聞こえる。
「綺麗な鳴き声だねぇ何の鳴き声だろ?鈴虫かなぁ?…って私は虫の仲間!?というか私が虫?!」
「フハハハハ。だかなヤコ。」
何故か魔人はそこまで言うと言葉をきり、私の方を向き近づいてくる。何かされると身構えれば、何もしないというように優しく肩に手を添えられる。
「我が輩には同じ虫でも貴様の声の方が好ましいぞ?」
一気に体が熱くなる。「さて帰るぞ。」
「あっ!待ってよー!!」
火照った顔を秋風に撫でられながら今日もネウロと共に帰路につく…。
End
→反省会は次のページです。
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