novel

□雷鳴、轟くは君の心
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「…お願い…。」
「はい?」
「一人にしないで…傍にいて…。」
「何故です?」
「こっ…恐いの!雷が!」
するとネウロは
「フッ」
と言って笑いだす。
やっぱり…!
この魔人は…!
と考えていると…
「最初から素直になっていればいいものを…手間をかけさせおって…。」
気付けばネウロの膝の上に抱っこされ、そのまま顔をその胸に押し付けられる。
私はそのままネウロにしがみつく。
すると…
冷たいものが首筋を滑る感触…。
「ね…ネウロ?!何して…。」
「雷など気にならないようにしてやる。」
そう言って、再び舌を私の首筋に這わせる。そして時々軽く歯を立てて食まれる。

今まであんなに怖かった雷の音が聞こえない…。
今耳に聞こえるのは自分の心臓の鼓動とネウロが舌を這わせる音。「やぁ…ネウロ。お願い止めて。」
止める気配はない。
「ネウ…。」
そして最後に私に深い口付けをして
「今日はこの位にしておいてやる。」
と一言言ってまた抱きしめられる。
雷はいつの間にか止んでいた…。
でも私の心に残るのは別の…



君の心に甘く、激しい雷鳴が轟けばいい…。End
→反省会は次のページです。
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