novel
□気まぐれが生み出す快楽の淵で何を思う?
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寝たらお仕置きだと釘を刺しておいたにも関わらず、この生き物は安らかな寝息をたてている。
「全く……。」
寝ているだけならまだしも我が輩の服を掴んで寝ているからたちが悪い。
仕方なくヤコを抱き抱えソファーに移動する…。
我が輩の胸に身体を預け、深い眠りにおちているヤコ。
そこにアカネが髪をふって
“気付いていらっしゃったのでしょう?最近ヤコちゃんがお疲れなことに。”
「ふん…。」
“お優しいのですね”
ヤコがしがみついた手に力を込めた気がして顔を覗きこむ。
ふ、と自然に笑みが浮かぶ。
「ただの気まぐれだ」
そうしてそっとヤコの頭を撫でた…。
End
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