novel
□世界を動かす時計を持つのが君ならば僕は君を追いかけるよ
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「ちょっ・・・///ネウロ?!」
自分の膝に後ろから抱きこむ形で座らせ、その細い肩に顔を埋める。
「ネウロ・・・・?」
困惑したような声が耳をくすぐる。
この果実を食べることは自分以外に許されていない。
謎とは違う美味なる感覚。
その甘い香りに誘われるように首筋に唇を押しつけ、
柔らかな果皮にそっと歯をたてる。
「・・・・っ!ネウロッ・・///」
そっと唇を離せば紅く咲く花びら。
世界の全てが変わっても何も変わらないものがこの腕の中にある。
地上の、この娘のいるところこそが我が輩の帰る場所。
「帰る場所があるということは良いことだな・・・。」
「え?」
ふり返った少女へゆっくりと、強く唇を重ねた・・・。