novel

□世界を動かす時計を持つのが君ならば僕は君を追いかけるよ
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「んっ・・・!」

滴る果汁を舐めとり、

「ね・・・んんっ・・・!」

瑞々しい果肉を貪れるのは我が輩のみ。

唇を離せばくたりと沈む華奢な身体。

「し・・・死ぬかと・・・。」
「我が輩の想いの丈だ。ありがたく受け取れ。」
「・・・・・・い。」


「なんだと?」

ばっ、と顔をあげて涙目でこちらを見上げる瞳。

「足りないよ・・・ネウロ・・・。」


信じていたのは自分だけではなく。
「そうか。ならば好きなだけくれてやる。」

待っていたのも自分だけではなかったのだから。
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