novel
□月の鎖が解けたから太陽の海で再び謳おう・・・。
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「終わったぁ・・・。」
ソファーに身体をおとす。
意外と時間がかかり日も傾いていた。
「良かったではないか。望み通りこれで新年を迎えられる。」
「ネウロが途中変な邪魔しなかったらもっと早く終わったと思うよ・・・。」
「さーて次は貴様をきれーにする番だ。」
急に押し倒されその上に伸しかかられる。
「ネ・・・ネウロ!?ひゃあっ////」
ぺロ、と頬を舐められる。
「ね・・・うろ・・やっ・・くすぐった・・・い・・・って・・・あはははは///
!」
ぺろぺろぺろ。
「やだっ・・・犬じゃないんだからっ・・・///!」
「綺麗な身体で新年を迎えられるよう我が輩がすみずみまで掃除してやる。」
深緑が妖しく煌き、三日月のように細まる。
「ひゃああんっ・・!ネウロっ・・!!」
「私が綺麗にして差し上げますよ?次はどこをご希望ですか・・?」
「やっ・・・ああっ・・ん・・!」
「ああ、ここが良いですか?先生。」
「あ・・・ああんっ・・。」
「ソファーは汚さないでくださいね。掃除したばかりですから。」
“僕の方は汚してもらっても結構ですよ?”
耳に吹き込まれる妖艶な言の葉。
「ら・・め・・・。」
「はい?」
“ネウロを汚しちゃったら一緒に年越せない”
一年の穢れを祓う為にある日だから。
何もかも綺麗に、
それがこの日のヤクソク。
「では先生が僕を綺麗にして下さい。」
そっと秀麗な貌が近づく。
その貌に指を添えて、
ゆっくりと口づけを。
何もかも舐めとるように・・・。