novel
□月の鎖が解けたから太陽の海で再び謳おう・・・。
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「ん・・・。」
目が覚めると、魔人の腕の中。
この温かな空間がいつも以上に心地よい。
あさぼらけがもうすぐ訪れる。
「ネウロ。」
ゆったりと瞼が震え、深緑が此方をみつめる。
「屋上いってみない?」
ゆっくりとのぼる朝日。
また新しい年がやってきた。
何にも染まっていない真白な刻。
「ネウロ。」
まだ少し眠そうな魔人を振り返る。
「今年もよろしくね。」
夜の扉は閉まり、朝の鍵がまわる。
「ああ。」
そうして自然に重なる唇。
また色んなことが始まる。
新しいこの時を二人、歩いていければいい。
END
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