捧げ物

□「★THE学園物語☆」 英語教師編
◇文化祭すぺしゃる◆
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「ヤコ。」
突然名前を呼ばれ、ビクンと体が強ばる。
「主人の命令が聞けないのか…?」
なんて色っぽい声を出す。一瞬答えそうになりつつもこの男にだけは知られたくないと思って。
「だから忘れたの!もう帰る!」
と一方的に教室を飛び出してしまう。




そして文化祭当日。
「ようこそ、お越しくださいました!」
「俺、この子がいいんだけど。」
「かしこまりました!指名入ったよー!」
「了解!」
私のクラスは何をしているかというと…。
女子は全員ネコ耳そしてアリス風ワンピース着用で来てくれた一般客(主に男子生徒)と一緒に文化祭をまわるという物だ。表向きにはこの学園が広く一般客が迷子にならないように一緒に案内してあげるという善意な企画だが、裏的には、指名した女子と30分という時間制限はあるものの一緒に文化祭が回れるという事で男子の人気殺到!しかもネコ耳アリス風ワンピ!
「ヤコ!」
教室の隅で小さくなっていた私に叶絵が声をかける。
「あんたに指名また入ったよ!」
「パス!」
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