捧げ物

□お疲れの貴方に!
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「ね…ネウロ?!」

嘘…!?

ドサッと覆いかぶさってくる身体をなんとか支えて。

縛られていたロープもバラバラと床に落ちて…。

「ネウロ?!ネウロ?!」

今の今まで元気だったじゃない!

「や…やだ!!」

最悪の状況を思い浮かべる。
まさか…魔力が尽きて…?




その時

微かに

「スー…。」

「へ…?」

安らかな寝息のようなものが聞こえる。

「寝てる…だけ…?」
スースーと規則正しい呼吸に、
安堵する。

「もう…。紛らわしい真似しないでよ…。」
その長い身体をズルズル引きずって、ソファーに倒そうとする。


「わわっ…!」

突然魔人に腕をひかれ先にソファーに投げられる。
そしてすぐさまのしっとかぶさる魔人の身体…。

って、

「起きてたのかよ!」

のそのそと私の身体によじ登ってきて、お腹の辺りに落ち着く。


「うるさい…。我が輩疲れたのだ。少し…寝かせ…ろ…。」

しっかりと腕を回されて。

「馬鹿……。」

ぽろぽろと涙がこぼれる。
「心配したんだからね…。」
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