過去へのトビラ。
□暗い少女
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「実は私…小さい頃父親と母親が離婚して、それ以来根暗な性格になってしまったんです…。その所為でイジメられたりして…こんな性格だから、人並みに恋もできないし…何とかしてほしいんです…。』
『なるほど、現在の性格を明るくして欲しいんですね。その為にはやはり過去を変える必要がありますね。』
「お願いします…私の過去を変えて…。」
『よっし!イム、依頼来たぜ依頼!!』
突然、リョウが立ち上がる。
『では契約書にサインを。』
サラサラと契約書に綺麗な字でサインをした茜。
『では、行ってきます。少しの間、眠っていてもらえますか?』
「え…?」
イムがそっと手を、茜の前に突き出すと、左にゆっくりふり、右にバッと振った。途端、茜がソファに倒れこむ。
『行くぞ、お前等。』
『お餅って非常食にはいるのかなぁ?』
『入るか!』