過去へのトビラ。
□走れ
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今日は平日、登校日。そして、チヅルの転校の日。
『でもチヅルは?』
『手続きとかあるから先行った。』
私立、竜宝中学校。その校門前にイム達は差し掛かった。
すると。
パシャッ
フラッシュと共に聞こえたシャッター音。校門隅に目を向けると、一人の女子がカメラをこちらに向けていた。
アスカ
『あ!明日香ちゃん!おはよぉー!』
ルイが手を大きく振ると、その女子は再びカメラを構えた。
「…可愛い…。」
そして小さく呟くと、シャッターを切り始めた。
「可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛いかわいいかわいいかわいいかわいいかわいいかぁいいかぁいいかぁいいかぁいいかぁいいかぁいい!!!!!」
突然同じ文句を言い出すと、いつのまにか携帯と使い捨てカメラに一眼レフまで使ってルイの写真を取り始めた。
カシャッ。ピロリーン♪パシッ。
様々なシャッター音。
ヒライズミ
彼女、平泉 明日香は、二次元に目が無い。一見、普通で普通な女子なのだが、目の前にあるものが例えア○パンマ○であろうととびつく。本人曰く、擬人化すればいいという事だ。
常に白い帽子を被った茶髪の女子である。
リアル
口癖は「三次元な男に興味はないです」
普通にしていれば可愛い存在なのに。
そんな二次元Loveな彼女は、ルイに惚れている。理由は、
「ああ!!何だろう!受けにも攻めにも回れそうなこの可愛い顔!!天然攻めも天然受けもオッケー!!二重人格っぽく黒い所もあれば攻めもカンタン!!三次元なのに…否、ルイ君は2.5次元でどうだろう?!!」
だそうだ。
ちなみに一年生でイム達と同じクラス。
『アスカちゃんっていつもおっきなカメラ持ってるよねー。』
のんびりとアスカに向かって手を振る。ルイはその程度。
「ああ、イム君がルイ君の受け側に回ってくれないだろうか。」
今日は、クラスメイトを紹介いたします。