駄文2

□子供の領分〜新田と小林の日常会話
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ある日の休み時間
新田は、小林の隣の椅子に座って、いつものように、雑談をしていた。
「なあ、最近の茅野の噂って同じ奴ばっかりじゃないか?」
「それって堤?」
「そうそう。噂の元凶はどうであれ、絶対に、堤の確信犯だよな」
言いながら、新田は大きく溜め息をついた
小林は、苦笑するしかない
「まあ、堤だしな。茅野への執着も実際あるし」
「そういえば、堤って、必ず放課後は図書館に居るよな。なんか、毎日の茅野観察日記とかつけてたりして」
「何月何日、今日の茅野は相変わらず可愛いとか?」
可愛いと書くかは別として、日記をつけてにやりと笑う堤を想像した二人は、一気に脱力をしてしまった。
「こっ…この話はやめようぜ」
「視覚の暴力だよ…」
お互いに、ありえると思ってしまうが、口には出せない。
丁度、チャイムがなって新田は慌てて席を立つ。
まだ、ショックから抜け出せないのだろう
新田と入れ替わるように入ってきた堤の姿に、小林は飲んでいたスポーツドリンクで思わずむせていた
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