駄文2

□陽一様の休日
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日曜
せっかくの休みは思う存分寝ていたい!
…そんな話は、通用するわけもなく。
茅野家の当番は、休む間もなく回ってくる。
いつものごとく、ロードワークから帰ってきた大地に起こされて朝食を食べてから、広海は洗濯に取り掛かることにした。
面倒なことは、さっさとやるにかぎる。
…というよりは、陽一と大地にダブル攻撃をされたからというところだ
「っし、終わりっと」
良く晴れた日に洗濯を干すと、気分がいいと思ったのは最近の事。
初めにくらべれば、洗濯も慣れたもの。
風に揺れる洗濯物を満足そうに眺めていると、陽一から呼ばれて思わず振り返った。
「これから買い物に行くから、広海も来い」
別にやることもないしな…
「別に良いけど…」
広海は素直に承諾の返事を返す。
「すぐに出るから支度してこい」
洗濯かごを持ちながら素直に歩き出す広海を見送りながら、陽一の顔は満足そうに笑っていた。
大地は毎度の部活で居ないし、買い出しと言う口実のデートというところだ。
今日一日中広海を独占出来る優越感は、快感もの。
知らずの内に顔がにやけるのは、自然現象としか言いようがない。
さて、今日は何処に行こうか?
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