駄文2

□子供の領分〜天然ボケ〜
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「ちょっと小林!」
朝一、新田と椎名が小林の元に飛込んできた。
「あっ、おはよう」
呑気に挨拶をする小林に、新田も椎名も一気に気が抜ける
「小林…お前なぁ…」
「どうしたの?二人とも怖い顔して」
「昨日の話を聞いたんだよ。小林、茅野と一緒に黄色組と揉めたんだって?」
「あぁ、あれね…」
朝から、学校中の話題はその話しで持ちきりだった。
小林にとっては耳だこな上に、あまり思い出したくない話題だ。
広海とど変態コンビとの衝突
そこに、スター様とヤンキーの首席が絡んでいたと噂しあっている
最後は、広海の大胆な行動で幕を閉じたのだが…
「いいよなぁ。俺にもしてもらいたいのに…いいなぁ」
「…こっ、小林?」
小林が言うのは、広海の大胆な行動……噛みつかんばかりの強烈なキスの事だろう
それにしては、心ここにあらずだが…
「いいよなぁ……」
メキッと、小林の持っていたスチール缶がへこんだ。
「……」
「……」
…おい
……マジかよ
新田も椎名も何も言えずに、目を見開いた。
「あれぇ?どうしたの?二人とも、怖い顔して」
お前の方が怖いよ…
思わず、そう言ってやりたいのをぐっと堪える
「はぁ…何でもねぇよ」
「また、昼休みにね」
そう言って、二人は去ってしまった。
「なんだったんだ?」
小林は、首を傾げながらも、へこんだ缶ジュースを飲み干していた
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