駄文2

□消えない絆
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不意に鳴り出した携帯電話
誰からかだろうか。
携帯を持ち始めてから日が浅い為、広海の携帯情報を知っている者は少ない
夕食を終えてくつろいでいた時の、不意打ち的な連絡
開けて見ると、メールが入っていた。
宛名は……緒方からだ。
ったく、今日の今日で、早速メールかよ。
とんでもない変身をとげた、緒方を今更ながら思い出す。
今日の昼間、青木に思いを伝えたくて足を運んだグラウンドでの、思いもよらない再会
かつての旧友は、とんでもない変身をとげて、広海の前に現れた。
ったく、堤といい緒方といい詐欺だよな…
そう不満を思いつつも、サッカーを離れた自分を昔と変わらず声をかけてくれた、緒方、高坂を思い出し、知らず笑みがこぼれた。
メールを開けて見ると、今日会えて良かったから始まり、青島の応援ばっかりでずるい!
自分達の応援にも来い!
蓮見と北高の試合があるから、見に来て欲しい!
といった内容が、緒方らしいバラエティに富んだ文面で書かれていた。
おい…おい……
ずるいって…
しかし、青木の試合だけ見て、かつての旧友の試合を見ないのは、広海としては珍しく悪い気がした
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