Yuki's Love Story
□Flagrant
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穏やかな昼下がり。
のんびりした休日を仲良くソファに寄り添って過ごす。
何をするでもなく他愛ない話を交わしながら。
ふと、夕月から零れた香りがルカの鼻腔を甘くくすぐる。
普段、香水の類いをつけない彼にしては珍しいなと思い、ルカは首筋に鼻を近づけた。
「...?ルカ?」
シャンプーや石けんの香りではなくて、甘く優しい香りは夕月そのものから匂うのだろうか。
ルカはもっと堪能しようと夕月の首筋に顔を埋めた。
「あ、あ、あのっ!?」
恥ずかしげに身を離そうとする夕月を、腕を取ることによって遮ると、そのはずみでオレンジ色の何かが夕月の髪から零れ落ちた。
その小さな物体を摘まみ上げたルカは、匂いの元がこのオレンジ色の花からだと気づく。
「あ、キンモクセイ」
夕月はルカがじっと眺めていた小さな花を見て微笑み、さっき庭で花の香りを楽しんでいたのだと話す。
その笑顔に愛おしさが募り、細い身体を抱きすくめた。
腕の中、トクン、トクンと上がっていく心拍数と体温にルカも柔らかな笑みを浮かべ、ちゅっ、と首筋にキスを落とせば夕月の震える手がシャツを掴む。
そのまま吸い付いて赤い痕を残せば、「んっ...」と鼻から抜けるような声が漏れ聞こえた。
「夕月も...甘い...」
囁きにほんのりと桃色に頬が色づき、衣服の下、白く滑らかな肌も同じように染まっているのだろうと考えて、ルカは夕月のシャツの釦に手をかけた。
end...
2010.10.17@中途半端ですみませんorz あとはお好きに妄想を〜;