Yuki's Love Story

□悠久の時を経て...
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「ユキ」


名前を呼ばれて振り返ると、そこには銀色の瞳の美しい青年が立っていた。

「ルカ...」

淡い月明かりの下、彼が静かに歩んでくるのを見つめる。
そうして傍らに並んだルカは、そっと僕の髪を慈しむように撫でてくれた。

「...眠れないのか?」

「ううん、月が見たくなって」

見上げた空は一面、漆黒の闇だけれども柔らかい月の光が輝き、そのまわりには無数の星々が瞬いていて不思議と落ち着いた。


「昔からこうして夜空を見たりするの、好きなんだ。すごく綺麗だし...」

「ああ、まるでユキみたいだな」

「えっ?」

「あの月の光はユキに似ている」

ルカの銀の瞳が月を見てから僕を映す。


――何故だろう、彼に見つめられると切なく心が揺らぐのは。

「僕にとっての月はルカだよ、ずっと見守っててくれてありがとう」

「俺が勝手にやっていたことだ、気にするな。それに、これからは傍に居て守ってやるから安心しろ」

「うん」


ルカの言葉には絶対的な何かがあって、僕に勇気をもたらしてくれる。


――大丈夫、明日からも頑張れる。


見上げた先のルカは柔らかく笑んでいて、そのことに無性に嬉しくなった。


――僕はもう独りじゃないね。



end.
2008.9.6@甘ーいのを目指したんですが微妙;

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