Yuki's Love Story
□PLEDGE
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「やっぱりルカだったんですね。おはようございます」
「おはよう、ユキ」
挨拶を交わすとユキは隣に歩み寄り、ルカを見上げて微笑んだ。
変わらない笑顔はあの頃のまま...。
愛しさが溢れ、ルカは柔らかく口元を緩めた。
「...よく眠れたか?」
「はい、とても」
「それは良かった」
「早く目が覚めてしまって散歩してたんです」
そう言って眩しそうに太陽へと視線を向けたユキは美しく、”神の光”という名が相応しいものに思えた。
たとえ、ユキがその力を望んでいないとしても...。
「ユキ」
「はい?」
太陽の光を纏い、キラキラと輝くユキの髪をそっと撫でた。
触れてしまえば、そこから愛しいという想いが止めどなく溢れて、もっと近づきたいと欲求が膨らむ。
――怖がられてしまうか、もしくは嫌われてしまうか。
そんなことを頭の片隅で思いつつも、最早この想いを抑える術を持ち得なかった。
長い間、待ち望んでいた愛する人との再会。
赦されるのなら最初で最後の抱擁を――。
「...ユキッ」
「っ...!!?」
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