短篇集
□赤頭巾の殺戮
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「リンレッド!!リンレッド!!」
そう母さんの声が部屋中に響く
あー煩い
あたしは二階からぱたぱたと下りてきて台所ににょっと顔をだし
「なぁに、母さん」
「リンレッド!コレを、おばあちゃまに届けて」
にこっと笑って籠と紅頭巾と拳銃を渡す母さん
「はっ。……分かった」
あたしは溜め息を吐き母さんから受け取り紅頭巾を身に付け手には拳銃と片手に籠を持つ
「今凄い蔑んだ目で見なかった?」
じっとあたしを見る母さん
「気のせいよ、母さん!」
分かってるなら聞かないでくれると出かかったがあえて言わない
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