第3部 決戦!ゼルゼバス軍

□第40話 星空の死闘
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スイカ・ツェッペリン「・・・ジュラーネを倒したか。」
メリエル「何か強そうだったけど、大したことなかったわね。
     結局ジュラーネって何者だったの?」
スイカ・ツェッペリン「さあな、私にも分からん・・・エイリアンか何かだろう。」
メリエル「十分ありえるわ・・・それで次は誰に戦わせるの?」
スイカ・ツェッペリン「そうだな・・・あの二人には期待していないが・・・。
           まあ、どこまでやってくれるのか見物だな。」
メリエル「えっと・・・確か、あの子の部下・・・だっけ?」
スイカ・ツェッペリン「そうだ・・・月の魔王と星の魔王、かつて封印されし者。」
メリエル「名前だけ聞くと何か凄そうだけど・・・余り強くはないんでしょう?」
スイカ・ツェッペリン「一人一人は、な・・・だが二人揃うことで力を発揮する。
           あの二人がどんな力を見せてくれるか、楽しみなものだ。」
メリエル「じゃ、弱いからって油断できないんだ。」
スイカ・ツェッペリン「そういうことだ。」
メリエル「それなら少しは期待できるかもね・・・。」
・・・・・・・
ジョナサン「次はどんな相手が待ってんだろうな?」
アール「次も恐ろしい敵だろう・・・油断ならないな。」
パルム「でもさっきから階段上ってばっかだぞ?」
セイペラル「この城ももう半分くらいは上っている。
      ここから先は指揮官クラスの敵が待っている。
      そして階段を上った後は城の反対側へ行くことになる。
      その為には一度窓から外に出る必要がある。」
ネッサ「流石セイペラル、しっかりと情報を仕入れているな。
    ただのバカではないってことか。」
セイペラル「へへ〜ん、オレって天才!」
ザーペル「バカって言われたのは聞こえなかったみたいだ。」
セイペラル「よーし、階段を上りきったなあ!それじゃ次はこっちだ!」
セイペラルが窓を開け、それに続き全員外に出る。
ジョナサン「うひゃー、高いぜ〜。」
ネッサ「高い所から見下ろすゼルゼバス街もいいものだな。」
アール「見ろ!人がゴミのようだ!w」
ザーペル「さて、ムスカ大佐は無視して先を急ぐぞ。」
リフェッド「この世界では星は見えないのだな。」
「星なら降らせてやるよ。」
その瞬間、リフェッド目掛けて流れ星が降ってくる!
リフェッド「ッ!」
キィン!
スティーク「誰だ!」
「クックックック・・・。」
その二人は、姿を見せる。
ネッサ「お前は・・・!」
スティーク「ヴェリフォールス!!」
セイペラル「その隣は、誰だ・・・?」
リフェッド「ウェアオリオンだ!」
アール「ウェアオリオン・・・?」
リフェッド「かつてオレが月に封印した星の魔王だ。」
スティーク「そうなのか・・・。」
ネッサ「そしてヴェリフォールス、お前はスティークによって月に封印されていたが、
    復活し、再びオレによって封印された筈だ。」
ウェアオリオン「その通り、確かにオレ達は月に封印された!」
ヴェリフォールス「だが我々は、あるお方のお陰で封印が解かれたのだ。」
ネッサ「何だと?それは一体誰だ!」
ヴェリフォールス「フフフ、それはビーグル様だ!」
ナック「何・・・?ビーグルだと?」
ウェアオリオン「そうだ!だからあのお方がいる限り、オレ達は何度でも蘇る!」
ヴェリフォールス「そして我等はビーグル様に忠誠を誓ったのだ・・・。」
アール「ビーグルの部下になったって訳か・・・。」
ヴェリフォールス「この先にはビーグル様がいる・・・。
我等はここを守るよう命じられているのだ。」
ナック「ビーグルと戦う為には、まずはお前等を倒す必要があるってことか。」
ネッサ「だが今更ヴェリフォールスか・・・正直負ける気がしないな。」
ヴェリフォールス「それは一人ずつだったからだろう?
         二人揃えば、我等は真の力を発揮する・・・。
         月の魔王ヴェリフォールスと・・・。」
ウェアオリオン「星の魔王ウェアオリオンが揃えばな!」
ヴェリフォールス「いくぞウェアオリオン!!」
ベイトルド「へっへ!やっとオレの見せ場が来たようだな!
      さあいくぜ・・・食らいやがれェ!」
シュンッ・・・
ベイトルド「何!?」
ウェアオリオン「甘い!」
ウェアオリオンはベイトルドの攻撃を空を飛んでかわしていた。
そして城から離れたところに移動する。
それに続き、ヴェリフォールスも移動を始める。
スティーク「あの二人には飛行能力がある・・・。
      つまり、遠距離攻撃しか通用しないということだな。」
ベイトルド「な、何ぃぃいぃいいいい!!?」
ジョナサン「ハハ!残念だったな!今回もお前は出番無しだ!
      だがオレにはできるぞ・・・遠距離攻撃!
      くらえ、ウィンディングビーム!!」
しかし、かわされてしまう。
ヴェリフォールス「そのような直線的な攻撃が当たると思うか?」
ウェアオリオン「そろそろこちらの番だ!くらえ、シューティングスター!!」
ヴェリフォールス「シューティングサンダー!!」
二つの一撃が重なり、ジョナサンに向かう・・・!
ジョナサン「ウィンディングバリア!!」
ドォォオオオオオン!!
ジョナサン「大したことねぇな!」
ヴェリフォールス「そうか、ならばこれはどうだ?サンダーレイン!!」
雷が雨のように降り注ぎ、それは城にいる全員に向けられる・・・!
アール「シールド!!」
その一撃はシールドで防がれる。
スルトファーマ「次はオレの番だ、ライトビーム!!」
ヴェリフォールス「無駄だ・・・。」
スルトファーマ「やはり、直線的な攻撃では駄目なのか・・・。」
ウェアオリオン「これをくらえ、スターダストレイン!!」
アール「シールド!!」
ヴェリフォールス「させん!サンダーカッター!!」
アール「何!く、バリア!」
ヴェリフォールスによる攻撃はバリアで防いだが・・・。
ウェアオリオン「もらったぁ!」
リネラス「エナジーシールド!!」
ウェアオリオン「何!?」
ウェアオリオンによる星屑の雨はリネラスによって防がれた。
ヴェリフォールス「シールドを張れるものが二人か、厄介だな・・・。」
ウェアオリオン「どちらか一人を集中的に攻撃しよう。」
ヴェリフォールス「アールはやめておけ、奴は危険だ。」
ウェアオリオン「そうか、なら・・・。」
ヴェリフォールス「私の7億ボルトの電撃を味わうがいい・・・。」
ウェアオリオン「そしてこのオレの星屑をその身に受けるがいい!」
ヴェリフォールス「サンダーボルト・・・。」
ウェアオリオン「スターダスト・・・。」
ヴェリフォールス&ウェアオリオン「ブレイカー!!!」
リフェッド「シフォンローゼ!!」
ヴェリフォールス「何・・・。」
ウェアオリオン「だと・・・?」
そして次の瞬間、二人は気付くのだった。
リネラスがその場にいないということを。
ウェアオリオン「後ろだ!」
ヴェリフォールス「な、に・・・!?」
リネラスは空を飛び、二人の背後にいたのだ!
リネラス「フォースエナジーバースト。」
ドォォオオオオオン!!!
ヴェリフォールス&ウェアオリオン「ぐぁあああああ!!!」
その一撃により、二人まとめて蹴散らされた。
アール「お前等二人は、ミスを犯した。
    それは、自ら二つの選択肢に絞ってしまったこと・・・。
    それにより、優しいリネラスに倒されるか、
    それとも鬼畜で非道なオレに倒されるか・・・。
それしか選択肢が無くなっちまったのさ。
    だがお前等は運がよかった・・・。
    オレを選んでいたら、10倍は酷い目にあっていたのだから。」
リ・カ「大したことなかったな。」
ジョナサン「何か、拍子抜けするぜ・・・。」
ネッサ「まあ、所詮ヴェリフォールス程度の奴だ、こんなものだろう。」
スティーク「じゃあ、先に進むぞ・・・。」
ナック「遂に、ビーグルと戦う時が来たのか・・・。」
彼等は来たるべき決戦のために、先を急いだ。
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