第3部 決戦!ゼルゼバス軍

□第32話 罠 -トラップ-
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戦士達は遂に決戦の地へとやってきた。
そしてゼルゼバス軍アジトの門前で待ち伏せていたザコ敵を蹴散らし、
内部へと入っていったのだった・・・。
アースキン「早速分かれ道か・・・。」
スルトファーマ「なるほど、オレ達の戦力を削るためだな。」
ザーペル「流石はスイカ・ツェッペリン、手の込んだことをする・・・。」
スティーク「でもこれなら全員が同じ道を進めばいいだけだろ?
      時間は2日もあるんだからな。」
ル・ランジェ「2日しかない、だろう?」
アール「確かに2日でゼルゼバス軍全員を倒すのは少し厳しいな・・・。」
ナック「効率よく時間を使った方がいいってことだな。」
パルム「じゃあオレとスティークとナックで1つのチームにしよう。」
セイペラル「オレとザーペルとネッサで1チーム、いいだろ?」
ネッサ「セベノはどうする?」
ザーペル「・・・お前優しいな、余るの分かって気遣ってやってるのか。」
セベノ「その気遣いは逆に意地悪なんじゃないのか?」
ネッサ「ハハハ。」
セイペラル「じゃあセベノも来いよ。」
セベノ「そうするぜ!」
ジョナサン「オレとスルトファーマとカラサットで1チームな。」
スルトファーマ「いいだろう。」
ヴェンチュラス「オレと兄さんで1チームだな。」
アール「2人で大丈夫か?オレが付いていってやるが。」
アースキン「悪いな。」
アール「ハハ、オレは優しい男だからな!」
ル・ランジェ「リ・カ、オレとお前で1チームだ。」
リ・カ「OK!」
ギース「じゃあ余ったオレ達で1チームか。」
天才「余ったは酷いです。」
ベイトルド「セベノですら余らなかったのにな。」
セベノ「ハハッ!お前等ざまぁwwww」
ネッサ「・・・チームから外すぞ。」
セベノ「ご、ごめんよ;。」
アースキン「よしそれでは一旦解散だ、また無事に会おう!」
こうして各チームは6つの分かれ道を進んでいった・・・。
その頃・・・。
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スイカ・ツェッペリン「フフフ・・・計算通りだ・・・。
           奴等、やはり私の計算通りのチーム分けをした・・・。
           まあ、多少の誤差はあるが・・・。
           なに、この程度なら調節は効く・・・。」
メリエル「楽しみね・・・。」
彼女、メリエルはいつもスイカ・ツェッペリンの元に遊びに来ていた。
そして今回も戦いの様子を見に来ていたのだった。
・・・最も、天使ならわざわざ来なくとも見れるのだが。
スイカ・ツェッペリン「暇そうだな、メリエルよ。」
メリエル「そうね、でもこの戦い・・・退屈凌ぎに丁度いい・・・。」
スイカ・ツェッペリン「何故いつも来るのだ・・・?」
メリエル「ここって広くて落ちつくの、色んな人を目にするしね・・・。」
スイカ・ツェッペリン「そうか、メリエルは寂しがり屋か。」
メリエル「違う、そんなことあるわけない・・・。」
スイカ・ツェッペリン「ハハハ。」
・・・・・・・
スイカ・ツェッペリン「必ず勝利を手にするぞ、世界の平和の為にも・・・。
           死んだcruelの為にも、な・・・。」
メリエル「・・・。」
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ザーペル「気をつけて進めよ、いつどんな罠があるとも知れないからな・・・。」
セベノ「大丈夫だって!」
カチッ
セベノ「・・・ん?」
ネッサ「セベノ、お前足元・・・。」
ザーペル「・・・スイッチを踏んだな、またベタなことを・・・。」
セイペラル「お前はやっぱり足を引っ張るな。」
セベノ「で、でも何も起きないじゃないか!?」
ザーペル「・・・音が聞こえるぞ。」
ネッサ「・・・最悪だ。」
なんと、後ろから巨大な岩が転がってきていた!
セベノ「うわぁああああ逃げろぉぉおおおお!!!」
4人は走って逃げた。
セイペラル「はぁ、はぁ、曲がり角だ!」
・・・ゴン!!
ザーペル「逃げ切れたな。」
セイペラル「全く気をつけろよセベノ。」
セベノ「ふぅ、気をつけるよ。」
セベノは壁に寄り掛かる。
カチッ
セベノ「・・・え?」
セイペラル「お前、まさか・・・また?」
ザーペル「勘弁してくれ・・・。」
すると、天井から岩が降って来た!
セベノ「!時よ止まれ!!」
そして向こう側に行き・・・。
セベノ「そして時は動き出す・・・。」
ズドーーーーーン!!!
セベノ「どうだ、オレのおかげだぞ、凄いだろ!」
ザーペル「原因を作ったのはお前じゃないか・・・。」
ネッサ「セベノ、やっぱりお前は外しておくべきだった・・・。」
セベノ「まあそう言うなって、先行こうぜ。」
セイペラル「こいつマジ殺してぇwwww」
・・・・・・・
メリエル「アハハハ!!凄い!ドリフみたい!!」
スイカ・ツェッペリン「明らかに世代が違うぞ。」
メリエル「そうかな?」
スイカ・ツェッペリン「ああ、ドリフは昭和だぞ。」
メリエル「じゃあ撤回するね、ブリーチみたい。」
スイカ・ツェッペリン「確かにそんなシーンがあったな。」
などと他愛もない会話をしていた。
実に微笑ましい光景である。
だが、明らかにドリフは世代が違う。
メリエル「それはもういいって!」
・・・・・・・
セイペラル「もう罠は踏むなよ。」
セベノ「・・・気ぃつけます。」
4人が先に進んでいくと、再び分かれ道があった。
ネッサ「・・・どうする?」
ザーペル「二手に別れるか、それとも全員で行くか・・・。」
と、その時ネッサの姿がその場から消えた。
ザーペル「何!?」
そして気がつくとネッサは左側の分かれ道の方にいた。
セベノ「おいネッサ!」
ネッサ「・・・!」
そして分かれ道は壁で塞がれてしまった。
セイペラル「何てことだ、ネッサが・・・。」
ネッサ「仕方ない、オレは一人で行くしかないようだ・・・。」
ザーペル「分かった、気をつけろよ。」
ネッサ「ああ。」
・・・・・・・
メリエル「・・・どういうこと?」
スイカ・ツェッペリン「ああ、これは私が仕組んだ罠だ。
           この建物は私の意思で自由に組み替えることが可能だ。
           ネッサのいる位置を床ごと交換した。」
メリエル「なるほど・・・それもソディエル様から頂いた力?」
スイカ・ツェッペリン「ああ、そうだ。」
メリエル「いいなぁ、私も欲しかったなァ・・・。」
スイカ・ツェッペリン「・・・お前には必要ないだろ。」
メリエル「そうだけど、やっぱりソディエル様から直々に力を下さるなんて羨ましいわ。」
スイカ・ツェッペリン「そうか・・・ソディエル格好良いもんな。」
メリエル「・・・勘違いしてない?」
スイカ・ツェッペリン「何のことだ?」
メリエル「・・・。」
スイカ・ツェッペリン「・・・さて、次だが・・・問題はアールだな。
           あの戦力は大きい、奴だけは何としてでも一人にすべきだ。
           奴の強さは実際戦ったお前が一番よく知っているだろう?」
メリエル「・・・そうね。」
スイカ・ツェッペリン「アールは、私には及ばないが強力な魔術を使うのだ。
           だが、奴には弱点が存在する。」
メリエル「!!・・・嘘、アールに弱点があるなんて・・・。
     まさかお色気だなんて言わないわよね?」
スイカ・ツェッペリン「お前、今のはボケか?それとも真面目に言ったのか?」
メリエル「・・・ごめん、ボケってことにさせて頂戴。」
どうやらメリエルはアールのことを完全に変態だと思ってしまったらしい。
スイカ・ツェッペリン「アールの弱点、」
研「それは算数なんですぅ。」
メリエル「!チャージマン研、どうしてここに!?」
研「ん?お前はジュラル星人!」
メリエル「どう見ても違うでしょーが!」
研「えへへ、ごめぇ〜んwwww」
スイカ・ツェッペリン「目障りだ、消すぞ。」
メリエル「待って、もっと遊びたい。」
スイカ・ツェッペリン「そんな変な遊びをしていると、キチガイになるぞ。」
メリエル「そうなの?うーんそうねぇキチガイにはなりたくないわねぇ。
     ・・・じゃあ殺しちゃえ♪デスブレイk」
スイカ・ツェッペリン「ちょっと待て!その技を室内で撃つな!!」
メリエル「・・・ちぇっしょうがないなぁ・・・。
     研君、私のこと、教えてあげるね・・・。
     私、メリー!今貴方の後ろにいるの・・・。」
研「ア゛、いつの間に!?」
メリエル「ほらほら、早く息止めなくっちゃぁ・・・。
     背中にしがみついて首かるぞ・・・。」
ザクッ・・・
チャージマン研の首が転がる・・・。
メリエル「これ、私の好きな歌なの、とっても素敵な歌なのよ。」
スイカ・ツェッペリン「あさきの『この子の七つのお祝いに』じゃないか。」
メリエル「知ってたんだ♪」
スイカ・ツェッペリン「ああ、ところでアールの弱点だが、気になるなら見ていればいい。」
メリエル「分かったわ。」
・・・・・・・
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