第3部 決戦!ゼルゼバス軍

□第33話 シャボン玉
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セイペラル、ザーペル、セベノの3人はスイカ・ツェッペリンの罠により、
ネッサと切り離され、3人で通路を進んでいた。
そして、彼等を一人の敵が待っていた。
アワワ「やぁ・・・僕だよ、アワワだよ。」
セベノ「何だお前かよ、この前はオレに恐れをなして逃げやがって!」
アワワ「ふ〜んそういうこという・・・溺死したいらしいね。」
セイペラル「そうなのか、アワワ?」
アワワ「君はそのヘタレ君の言うことを信じるのかい?」
セイペラル「ああ、仲間だからな!敵であるお前よりは信じるぜ!」
ザーペル「残念だなセイペラル、こいつははっきり言って足手まといだった。」
セイペラル「何、そうなのか!?セベノ。」
アワワ「その通りさ・・・彼はヘタレだからね。」
セベノ「確かに・・・そうかも知れない・・・だがお前はひとつ間違っているぜ。
    オレは、ヘタレじゃない!!」
ザーペル&アワワ「ヘタレだよ。」
セイペラル「ザーペル、敵とシンクロしてる・・・裏切ったのか?」
ザーペル「何でそうなるんだよ。」
アワワ「それはそうと・・・、
君達はスイカ・ツェッペリン様の罠にまんまとはまったようだね。
ネッサ=ジェシー・・・彼のサクリファイスセイバーの力は、
僕のシャボン玉ですら斬ってしまう・・・だから彼を切り離したんだよ。」
ザーペル「なるほど、自分にとって相性の悪い敵を切り離しているのか。
     流石はスイカ・ツェッペリン、狡猾な奴だ。
     だがお前にとって相性が悪いのはオレも同じじゃないのか?
     アクトミックの姿が見えないようだが。」
アワワ「あぁ、アクトミックね・・・必要ないよあんな奴。
    僕は1人で十分なんだ、僕1人で君たちを殺せるんだから。」
セベノ「仲間だったんじゃないのか?」
アワワ「仲間?・・・笑わせる・・・僕は君達とは違うんだ・・・。
そんな下らないもの、この僕には必要ないね。」
ザーペル「仲間を切り捨てて、オレ達に勝てると思うのか?
     そもそもたった1人で3人を相手にできるとは思えないが。」
アワワ「3人?1人の間違いじゃないのか?
ヘタレのセベノ君に無能のセイペラル君、この2人が戦力になるとでも?」
ザーペル「なるさ・・・セベノなら壁程度には。」
セベノ「それって酷くない?」
セイペラル「オレは?」
ザーペル「アワワの力はまだ分かった訳じゃない・・・。
お前の力が通用するかどうか・・・。」
アワワ「無理だね、僕に普通の攻撃は届かない。」
セイペラル「ラケットを投げるのが普通の攻撃だって言うのか?」
アワワ「ああ、僕にとってはね・・・。」
セイペラル「お前の頭どうなってんだよ。」
アワワ「そうか、まずは君から溺れさせてあげよう・・・。」
その瞬間、セイペラルがシャボン玉の中に閉じ込められてしまう。
セイペラル「ごぽ・・・ふぁ・・・!!」
ザーペル「!しまった・・・!」
セベノ「今のは不意打ちじゃないのか!?」
アワワ「注意を怠っていた君達が悪い、さぁ・・・圧迫する!」
シャボン玉はどんどん小さくなっていき・・・、
アワワ「アハハハ、潰れろ・・・!!」
すかさずザーペルが凍らせる。
アワワ「はぁ、邪魔だなぁ・・・何て邪魔だろう・・・実に不愉快だね。」
ザーペルが氷を溶かし、セイペラルを救出する。
セベノ「あれ!?オレの時は氷砕いてなかった!?」
ザーペル「気にするな。」
セイペラル「ザーペル、恩に着るぜ・・・。」
アワワ「君、今死にかけてたんじゃないかな?かな?」
ザーペル「そのネタが許されるのはメリエルだけだ。」
アワワ「どうしてだい?僕だってひぐらし好きなのに?」
セベノ「お前がひぐらし好きとか言うとやけに生々しくて嫌なんだよ。」
セイペラル「確かにw」
アワワ「でも僕、メリエルよりは不気味じゃないつもりなんだけどなぁ・・・。」
※この会話はメリエルが監視しています。
ザーペル「不気味ではないが、黒さではお前の方が上だ。」
アワワ「まぁいいか、さっさと殺してしまおう・・・。」
アワワはシャボン玉を作りだす・・・。
セベノ「あれに触れるとさっきみたいに閉じ込められるぞ・・・。」
ザーペル「オレが全て凍らせる。」
アワワ「できるかな?本気の僕は以前とは違うよ・・・。
    さぁ喰らいな・・・バブルストーム。」
そしてアワワは大量のシャボン玉を飛ばす・・・!
それをザーペルが次々と凍らせていくが・・・。
明らかに以前とは量が比較にならなかった。
ザーペル「止むを得ない・・・フリーズストーム!!」
前方のシャボン玉を全て凍らせる・・・!
そして最後に凍らせるのはアワワ自身であった。
セベノ「凍った・・・。」
しかし、氷はすぐに溶ける・・・。
アワワ「だから無駄なんだよ・・・僕に氷は効かない。」
ザーペル「そうか・・・だがお前の攻撃を防ぐことくらいはできる。」
アワワ「それでどうする?そこの2人に後を任せるつもりかい?」
ザーペル「セイペラル。」
ザーペルはセイペラルに氷の塊を差し出す。
セイペラル「分かったぜ、くらえ・・・!」
セイペラルはそれをラケットで打ち込む・・・!
しかし、それはシャボン玉によって取り込まれてしまう。
アワワ「無駄だと言っているだろう?」
セイペラル「駄目か・・・。」
ザーペル「そうだセベノ、時を止めるんだ。」
セベノ「そうか、あいつアクトミックのセンサーに頼ってやがった・・・。
    それなら、いけるかも知れない・・・。
    いくぜ、ザ・ワールド!!時よ止まれ!!」
セベノはアワワの周囲にナイフを投げる。
セベノ「そして時は動き出す・・・。」
アワワ「無駄だよ・・・。」
ナイフがアワワに触れた瞬間、ナイフが弾かれてしまう。
セベノ「何!?」
アワワ「その程度の攻撃じゃ、弾くことなど簡単だよ・・・。
    例え不意打ちであったとしてもね・・・。」
ザーペル「もっと強い攻撃じゃないと駄目だってことか・・・。」
アワワ「じゃあそろそろ遊びは終わりだ・・・死んじゃえ。」
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