第3部 決戦!ゼルゼバス軍

□第36話 それぞれの戦い
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アースキン「ヴェンチュラス・・・そろそろだ、気を抜くなよ?」
ヴェンチュラス「分かってるよ、兄さん。」
「来たみてぇだな。」
アースキン「デルシャウス・・・。」
デルシャウス「最後に聞いてやる・・・戻ってくる気は、ねぇか?」
アースキン「ああ、ゼルゼバス軍とはもう手を切る。」
デルシャウス「そうか・・・。」
アースキン「だが、それでもお前は仲間だ!オレ達のところに来い!」
デルシャウス「黙れ!てめぇ等はオレ達を裏切った・・・。
       もう仲間なんかじゃねぇよ。」
アースキン「・・・仕方がないな・・・なら、力づくでも連れて行く!」
デルシャウス「いいぜ?できるんならな・・・。」
アースキン「最初から本気でいくぞ・・・。」
アースキンは闇の力を解放する・・・。
デルシャウス「来な・・・返り討ちにしてやるよ。」
アースキン「いくぞヴェンチュラス。」
ヴェンチュラス「ああ・・・!」
アースキン「アクアディスターブ!!」
デルシャウス「当たらねぇよ・・・!」
デルシャウスは素早い動きで大量の水の波動をかわす。
デルシャウス「最後に勝つのは速い奴だ、それを教えてやる。」
その瞬間、デルシャウスの姿が消え、一瞬にしてアースキンを殴り付ける!
アースキン「ぐあ!」
ヴェンチュラス「兄さん!」
デルシャウス「どうだ分かったか、てめぇはオレの攻撃をかわせねぇだろ?」
アースキン「ああ・・・だがいくらお前が速いとはいえ、素手でオレに勝てるのか?」
デルシャウス「ああ、武器なんざ必要ねぇよ。
       オレはずっと、己の拳で戦ってきたからな。」
アースキン「そうか・・・。」
デルシャウス「・・・アースキン、オレはてめぇが憎いぜ。」
アースキン「何故だ?」
デルシャウス「てめぇは、オレにとって唯一の仲間といえた。
       だが、それなのにてめぇは、オレ達ゼルゼバス軍を裏切りやがった。」
アースキン「違う!お前は今でも仲間だ!確かにゼルゼバス軍はやめた。
      だが、それでもお前の仲間はやめていない!」
デルシャウス「分からねぇのか?ゼルゼバス軍をやめればオレとてめえは敵同士だ。
       当然じゃねぇか、ゼルゼバス軍と対立する奴と仲間になれるはずがねぇ。
       だから戻ってこいよ、そうすればまた仲間になれる。
       てめぇとは親しい仲だったからよ、できれば殺したくねぇんだが。」
アースキン「・・・悪いがゼルゼバス軍に戻ることはできない。
      オレ達はスイカ・ツェッペリンと戦う必要がある。
      だが簡単なことだ、お前がゼルゼバス軍をやめればいい。
      どうせお前は、ゼルゼバス軍には何の思い入れもないだろう?」
デルシャウス「駄目だ、ゼルゼバス軍にいるからこそオレは生きがいを感じられる。
       オレがゼルゼバス軍に入ったのは退屈な日々に嫌気が差したからだ。
       ここにいれば、もう退屈を感じることはねぇ。
       オレは思った、ここがオレのいるべき場所だってな。」
アースキン「だがデルシャウス・・・この場所には長くいてはならない。
      ゼルゼバス軍の目的は宇宙支配だ。」
デルシャウス「いいじゃねぇか、楽しそうだろ?宇宙支配よぉ。」
アースキン「え?」
デルシャウス「支配してやろうじゃねぇか。」
アースキン「なん、だと・・・?」
デルシャウス「オレはもうあの退屈な日常には戻らねぇぞ。
       そのためなら宇宙だって犠牲にしてもいい。」
アースキン「お前、本気で言っているのか・・・?」
デルシャウス「ああ、オレは本気だぜ。」
アースキン「・・・そんなに、そうまでして、退屈を感じたくないのか?」
デルシャウス「ああ、もううんざりだぜ・・・2度と戻ってたまるかよ。」
アースキン「なら、オレ達の所に来れば退屈しないぞ?」
デルシャウス「・・・嘘だな。」
ヴェンチュラス「嘘じゃない、オレ達の仲間は楽しい奴ばかりだ。
退屈なんかするはずない。」
デルシャウス「うるせぇよ、世界が平和になっちまったら、退屈じゃねぇかよ。
       オレは平和になんかしてやらねぇ。」
アースキン「そうか、そこまで言うのなら止むを得ないな。
      オレ達が勝ったら、ゼルゼバス軍をやめろ、いいな?」
デルシャウス「いいぜぇ・・・?その代わりオレが勝ったら、
ゼルゼバス軍に戻ってこいよな?」
アースキン「ああ、それでいい・・・必ず勝ってやる。」
デルシャウス「ハッ、どっちが勝っても結局オレ達、仲間だな。」
アースキン「ああ、繋がりとは決して断つことのできないものだ。
      どちらが勝っても、それはきっと運命だろう。
      だが、強い意志があれば運命を変えることができる・・・。
      この戦い、意志の強いオレ達が勝つ!」
デルシャウス「オレだって負けてねぇぜ?
オレだってずっとここにいてぇからよ、意志は強いはずだぜ?」
アースキン「そうか、ならばその意志を証明してみろ。」
デルシャウス「やってやるぜ・・・!」
アースキン「水破爆陣!!」
デルシャウス「甘ぇよ!」
アースキン「海波斬!!」
デルシャウス「遅ぇな!次はこっちの番だぜ・・・アクロバティックステッパー!!」
デルシャウスは高速でアースキンに向かっていく!
アースキン「水膜盾壁!!」
デルシャウス「防いだか、なら次は・・・」
ヴェンチュラス「インフィニットフレイム!!!」
デルシャウス「な!?」
デルシャウスの周囲にはヴェンチュラスの幻影が大量にあり、
その全ての幻影がデルシャウスに向け炎を放つ!
アースキン「デルシャウスを囲んだ!でかしたぞヴェンチュラス!」
デルシャウス「逃げられねぇ・・・!」
そしてそのままデルシャウスは炎を浴びてしまう。
デルシャウス「ぐぁああああ・・・!!!」
アースキン「やった・・・よな・・・?」
ヴェンチュラス「隙を見せたなデルシャウス、オレもいることを忘れてもらっちゃ困るよ。
        アールのインフィニットブラストを真似た新技、見事にヒットしたな。」
デルシャウス「ぐ・・・バカな・・・オレが負けたのか・・・?」
アースキン「あれを食らってはもう戦えないだろう、どうだ?」
デルシャウス「そう、だな・・・。」
アースキン「なら約束を守ってもらおうか。」
デルシャウス「・・・仕方ねぇな、その代わり退屈させんなよ?」
アースキン「分かってるよ、じゃあ行こう・・・スイカ・ツェッペリンを倒しに。」
・・・・・・・
ジョナサン「・・・なんつーか、1人だと寂しいな。」
ジョナサンは通路を歩きながら独り言を喋っている。
意外と寂しがり屋なのかも知れない。
ジョナサン「何だよ、悪かったな。」
ジョナサンは一体誰と話しているのだろう。
余りにも寂しすぎて頭の中にお友達ができてしまったのか。
かわいそうに。
ジョナサンはかわいそうなお友達なんDA☆
ジョナサン「おい、そろそろ怒るぞ。」
ごめんねごめんね〜許してちょんまげ。
ジョナサン「古いし・・・つーかこの語り手、絶対中の人いるな。」
中の人などいない!
「よぉ、さっきから誰と話してんだ?」
ほらほらジョナサン、敵だよ〜。
ジョナサン「お前は、フェラゴルーテス!」
フェラゴルーテス「知ってるなら話は早ぇ・・・早速戦おうぜ・・・。」
ジョナサン「ああ、いくぜ・・・!」
フェラゴルーテス「来な・・・。」
ジョナサン「ウィンディングサイクロン・・・!」
フェラゴルーテス「かわせる・・・!」
ジョナサン「何!?」
フェラゴルーテス「次はこっちの番だ・・・メテオパンチ!!」
ジョナサン「クッ・・・!ウィンディングパンチ!!」
フェラゴルーテス「無駄だぁ!!」
ドゴォオオオオン!!!
フェラゴルーテス一撃は相殺されてしまう。
フェラゴルーテス「何だと!?」
ジョナサン「オレは強くなったんだ、お前には負けない!」
フェラゴルーテス「・・・そうかよ・・・。」
ジョナサン「いくぜ、ウィンディングビーム!!」
フェラゴルーテス「ロックバリア。」
ドゴォオオオオン!!!
ジョナサン「岩を操る能力は風を操るオレに対して相性が悪いはずだ。」
フェラゴルーテス「何故そう言える?
         力によって属性の相性など越えられると思うが。」
ジョナサン「オレとお前の力は精々互角程度だろ?」
フェラゴルーテス「違うな・・・オレの方が上だ。」
ジョナサン「思い上がるなよ。」
フェラゴルーテス「ならば見せてやる・・・オレの力を・・・。」
ジョナサン「来い!」
フェラゴルーテス「ハァアアアア・・・!!!」
フェラゴルーテスは巨大な岩を作り出す・・・!
ジョナサン「なるほど・・・それがお前の力か・・・。
      インパクトは、あるな・・・。」
フェラゴルーテス「くらえぇ!ロックシューター!!!」
ジョナサンに向け、その岩を投げ飛ばす・・・!
ジョナサン「だが所詮は見かけ倒しだ・・・ウィンディングバリア!!」
ジョナサンは自分の周囲に風を起こし、その一撃を防ぐ。
そしてその岩は強大な風で吹き飛ばされ、フェラゴルーテスの元に帰る・・・!
フェラゴルーテス「クッ、メテオパンチ!!!」
ドゴォオオオオン!!!
ジョナサン「後ろだ!」
フェラゴルーテス「な!?」
ジョナサン「ウィンディングパンチ!!」
ドガァアアアア!!!
フェラゴルーテス「ぐぁああああ・・・!!!」
ジョナサン「やった・・・。」
フェラゴルーテス「クッ、畜生・・・流石はジョナサン・・・。
         強烈な、パンチだぜ・・・。
         お前の、勝ちだ・・・先に進め・・・アバヨ。」
ドサッ
ジョナサン「フェラゴルーテスを倒したよ!」
やったねジョナサン!
ジョナサン「・・・よし、先に進むか。
      つーか、マジで誰なんだろうなこの語り手・・・。」
気にするな!
気にしたら負けだ!
気にしたらそこで試合終了ですよ。
ジョナサン「今までにない、斬新なネタだよな・・・。
      本当、作者はどこを目指してんだろう。」
・・・・・・・
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