第1部 ゼルゼバス軍特殊部隊

□第3話 時の神
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扉を開け、廊下を進んでいくとまた扉がある。
オレはその扉を静かに開けた。
そこは・・・、
セベノ「・・・オレの相手は、お前か。」
タイムクロジャー(以下クロジャー)「ここは時空ホールでオレが作り出した異空間。」
セベノ「オレが勝てば、オレが新・時の神に。
    そしてお前が勝てば・・・。」
クロジャー「この世の全ての時はオレが支配する。」
セベノ「そんなことはさせない!」
クロジャー「オレはこの世界でのみ究極の力を発揮することができる。
      巨大流星群!!」
すると異空間の奥から巨大な流星群が飛んできた!
セベノ「時空移動!」
その巨大な流星群はクロジャーの背後にワープした。
だがクロジャーをすりぬけ再びオレを狙う。
セベノ「何!?」
クロジャー「ここは無限の空間!どこまでも広がっている。
      宇宙のようにな。そしてこの空間ではオレの生み出した
      星はオレを狙わない!」
セベノ「何だと・・・?タイムスロウ!」
流星群のスピードは遅くなり、オレは1つずつかわした。
セベノ「タイムクイック!」
これでオレのスピードが上がった。
クロジャー「オレはタイムクイックを使うまでもない。
ここから動く必要がないからな。」
セベノ「ナメやがって・・・。」
クロジャー「巨大彗星!!」
今度は先ほどよりさらに巨大な彗星が飛んできた!
セベノ「タイムスロウ!!」
彗星は遅くなったが、それでもかわすのが難しい。
だが、タイムクイックでオレ自身のスピードを上げているから簡単にかわせた。
クロジャー「フッ、流石はセベノ、そう簡単にはいかないか・・・。」
セベノ「・・・。」
クロジャー「最初に言った通り、この世界でのみ
オレは究極の力を手に入れることができる。
      ここはオレの作り出した世界・・・、オレの思い通りになる。
      つまり・・・、こういうこともできる!!
その瞬間、周りが炎で囲まれた!
クロジャー「こうしてしまえば、逃げ場はなくなる!」
セベノ「ここからが本番ってことか・・・。」
クロジャー「ああ、その通り・・・巨大彗星!!」
セベノ「またそれかよ!」
しかし、彗星は炎を通り、そのまま炎をまとってオレに向かう!
セベノ「さっきと同じだろ?かわし方は。」
クロジャー「同じだと思うか?フッ、バカな奴め・・・ハッ!」
その瞬間、彗星がまとっている炎が激しくなった!
ボォォォオオオオ!!!
セベノ「何!?ぐぁぁあああああ!!!」
クロジャー「ハッハッハッハ!!どうだセベノ・・・?まだ戦えるか?」
セベノ「く・・・、くそ・・・。」
クロジャー「まだ意識があるとはな・・・。」
かなりのダメージを負っているが、まだ戦えないわけではない。
クロジャー「では、最後にしようか、セベノ・・・!!」
セベノ「(これで・・・、終わりなのか・・・。)」
クロジャー「ショックフラッシュ!!」
オレは激しい衝撃で飛ばされ、炎に・・・!
セベノ「ぐぁぁああああ!!!」
?「セベノ!!」
セベノ「!!?????」
クロジャー「!!!!・・・何故・・・。」
セベノ「タイムシロジャー・・・様。」
?→タイムシロジャー(以下シロジャー)「セベノ・・・。」
クロジャー「バカなぁ!!お前はこのオレが倒したはず・・・!」
シロジャー「時の神は死んだ後時空でのみ生き続ける・・・。
      死んだ後も世界の時を見守る為に・・・。」
クロジャー「そんな・・・だが、1度倒した相手などまた倒してくれる!」
シロジャー「お前が時空で強くなるように、僕も時空の中では力を発揮する。
      時の力を悪用したお前よりも強い力を・・・!!
セベノ、一緒に戦おう!この世界の時の為に・・・。」
セベノ「・・・はい!!」
クロジャー「フッ・・・クックックック、ハハハハ!!ザコが2人・・・。
      いいだろう、まとめてかかってこい!!」
シロジャー「取りあえず回復させておくよ。」
クロジャー「させるか!」
バシッ!
シロジャー「クッ!」
クロジャーはシロジャーに小さい星くずをぶつけた!
その時僅かな隙を作った・・・!
クロジャー「もらった!!」
周りの炎の一部がシロジャーを狙う!
セベノ「タイムスロウ!!」
炎の動きを遅くし、シロジャーと共にかわした。
クロジャー「くそ・・・。」
シロジャー「どうやら回復なんてしている暇はないみたいだね・・・。」
セベノ「(あいつはまだノーダメージか。)」
クロジャー「シロジャー、強くなったんだろ?見せてみろよ、その力を。」
シロジャー「分かった・・・ハッ!!」
シロジャーからもの凄い勢いで電撃が発せられた!
クロジャー「クッ!」
同じく電撃を飛ばす!
バァァァアアアアン!!!
セベノ「これが神の戦い・・・、凄すぎる。」
クロジャー「まだまだ驚くのは早いぞ!」
ドゴォォォオオオン!!!
今度はお互いに光線を飛ばす!
シロジャー「次はこれだぁぁああ!!」
ボォォォオオオオォォオオオ!!!!
今までとは比べものにならないほどの炎が発せられる!
お互いの力が少しずつ上がっているような気がする。
クロジャー「うぉぉぉおおおお!!!」
ビュォォォォォオオオオオォォォオオオオ!!!
もはやこの世のものとは思えないほどの冷気がお互いに降り注ぐ!!
セベノ「ぐぁああ!!何てパワーだ!これが神々の力か・・・。」
クロジャー「そろそろ限界か・・・、ここで力の差が出てくる・・・。」
シロジャー「負けるわけにはいかない・・・この世の時の為にも!!
次で決めよう、タイムクロジャー!!!」
クロジャー「ああ、次の攻撃が最後だ!!」
シロジャー「セベノは黙ってみていな、これは神の戦いだ。」
セベノ「はい・・・。」
クロジャー「いくぞぉぉぉおおお!!!」
シロジャー「うぉぉぉおおおおお!!!」

クロジャー&シロジャー「ギガフォースブレイク!!!!」
ドゴォォォォォオオオオオオオ!!!
お互いに全身の力を込め、最後の一撃を放った・・・!!
「オレは・・・負けたのか・・・、時の平和を懸けた戦いに・・・。
 オレの目的が・・・時を使い、宇宙を支配するという・・・目的が・・・!
だが、たとえオレを倒しても・・・、“ヤツ”には勝てない・・・絶対に・・・。」
セベノ「終わった・・・。」
シロジャー「これで時の平和は守られた・・・。
僕の役目は終わったようだ・・・。
      時の平和を守るのが時の神の役目・・・。
      タイムクロジャーが死んだ今、時が狂うことはない・・・。
      でも、これからも世界を見守り続けるよ・・・。
      これからまたこういうことが起こらない為に・・・。
      それが神の役目だから・・・。」
セベノ「これでお別れですか?タイムシロジャー様。」
シロジャー「そう・・・、永遠に・・・。さようなら、セベノ。」
セベノ「タイムシロジャー様・・・はい、さようなら・・・。」
そして空間は元に戻り、オレはその先で開いた扉をくぐった・・・。

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