第1部 ゼルゼバス軍特殊部隊

□第4話 伝説の勇者
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扉を開けた先の廊下を進み、その先の扉を開け、1つの部屋に入った。
そこにいたのは・・・。
ナック「パルム、久しぶりだな、勇者の世界以来じゃないか。」
パルム「ナック・・・、どうしてお前がゼルゼバス軍特殊部隊に入ったんだ!」
ナック「くだらなくなったんだよ、仲間という物がな!」
パルム「何で・・・。昔は一緒に悪を撃退してきたじゃないか、
    スティークも一緒に・・・。」
ナック「それで何になるんだよ・・・。」
パルム「え?」
ナック「そんなことをして何の意味があるんだよ!
    ただ命令通りに任務をこなして、それがオレ達の仕事・・・。
    何の意味もない、そして結局は滅びた。
    オレ達のあの努力は何だったんだよ!
    毎日毎日平和を望んで、その為に命まで懸けて、
    今思えば本当にバカみたいだったよ。」
パルム「勇者の世界を滅ぼした何者かは
    オレ達生き残りがずっと恨んできたじゃないか!
    そしていつか倒すことを誓って・・・。」
ナック「結局誰だよそいつ。
    オレ達の記憶にはもうそいつの姿はない。
    何百年も前の悲劇だからな。」
パルム「でも、これからも平和を望んで色々な活動をすればいいだろ!」
ナック「そんなことをしても、いつまでも平和にはならないだろ?
    なったとしても長続きしない、そうだろ?」
パルム「・・・。」
ナック「分かったか、だからオレはお前と縁を切る。
    そして全てを忘れるんだ!ウォオオオオオ!!!」
パルム「仕方ない、やるしかないのか。」
ナック「ブラックレネゲイド!」
パルム「時空吸引!!」
ゴォォオオオオ!!!
ナック「クッ。」
パルム「・・・!」
ナック「ダークフレイム!!!」
闇の炎がパルムに襲い掛かる。
だが、時空が全て吸収した。
ナック「くらえぇ!!」
なんとナックは時空があるにも関わらず、剣を構えながら突っ込んできた!
ズバッ!
パルム「ぐあ!」
時空が吸収するのよりも速く攻撃を当て、パルムの後ろへ移動した。
ナック「腕が落ちたんじゃないか?」
パルム「時空放出!!」
先ほどのダ−クフレイムに空気中のエネルギーを加えて放出した。
ナック「そんな攻撃効かない!!」
パルム「何?」
ナック「お前も平和なんかに浮かれている内に大分弱くなったじゃないか。
    早く本気出せよ。昔のあの力をな。」
パルム「分かった。」
ブァァアアアア・・・
するとパルムから翼が生えた。
ナック「それだよ、それでこそパルムだ。」
パルム「こうなったオレは止められない!」
ナック「じゃあ第2ラウンドを始めようじゃないか。」
パルム「ハッ!」
キィィィイイン!!
ナック「フッ!さすがだぜパルム、やっぱお前はそうでなきゃな。」
オレの翼は剣になるのだ。
パルム「剛刃斬突!!」
ヴヴン!!
ナック「甘い甘い!」
ドガッ
パルム「ぐあ!」
ナック「じゃあな。」
ズバァァァアアア・・・!!
パルム「ぐあぁぁあああ!!!」

一方、オレも同じように廊下を進み、その先の扉を開けた。
そこにいたのは・・・。
バミネロフ「初めましてぇ、僕はバミネロフゥゥウウウ!!」
スティーク「何だこいつ?」
バミネロフ「う・・・う・・・、うぉぉおおおお!!!」
スティーク「何なんだよこの変人。」
少しずつ体が変化していく・・・。
バミネロフ「さぁ、貴方も私が裁いて差し上げましょう・・・。」
スティーク「な!変わった・・・!」
バミネロフ「くらいなさい、ウイングオブエンジェル!!」
もの凄い数の羽が飛んでくる。
ズバズバズバズバッ!!
しかし全て斬った。
バミネロフ「全て斬るとは、ただ者ではうっ・・・う・・・、
      うぉぉおおおお!!!」
スティーク「またかよ・・・。」
バミネロフ「フハハハハハハ!!必要なのは滅びのみ!」
スティーク「また変わった!」
バミネロフ「ブラックファイア!!」
ボォォォオオオオ!!!!
スティーク「貫破撃烈弾!!!」
シューーーーーーン
ドゴォォォオオオン!!!
バミネロフ「がはっ・・・。」
スティーク「口ほどにもねぇな。」
ヴウウン・・・
スティーク「何!?」
バミネロフは更なる姿に変身していた。
バミネロフ「キャホォオオオオイ!!!」
スティーク「死ぬ寸前に変身したのか?」
バミネロフ「Zマシンガン!」
ダダダダダダダダダダ
キキキキキキキキキキイイン
スティーク「連撃閃光斬!!!」
ザン!ザン!ザン!ザン!
ズシャァァァアアア・・・
バミネロフ「ぐ・・・ぐはぁ!!」
ヴウウン・・・
バミネロフ「やぁ、遊んで。」
スティーク「子ども?これははずれか。」
ザシュッ!!
バミネロフ「ぐはぁ!!」
ヴウウン・・・
スティーク「まだあるのかよ。」
バミネロフ「力だ、それ以外何もいらない。」
スティーク「連撃閃光斬!!!」
キィイイン!!
バミネロフ「どうした、そんな攻撃効かないぞ。」
スティーク「今度のは厄介そうだな。」
シューーーン!!
スティーク「消えた?」
バシューーーン!!
キィイイン!!
スティーク「そこか!!」
しかし、そこにバミネロフの姿はなかった。
バミネロフ「こっちだ!」
ザシュッ!!
スティーク「ぐあぁぁあ!!」
バミネロフ「どうだ、オレの攻撃は。」
スティーク「鉄の・・・爪?」
バミネロフ「この鉄の爪は電気を帯びる!」
ヂヂヂヂヂヂヂヂ・・・!!
バミネロフ「これに触れようものなら、お前など一撃で死ぬぞ。」
スティーク「オレも本気を出す。」
両者互いににらみ合っている。
2人共次で決めるつもりだ。
スティーク「光波風斬!!」
バミネロフ「プラズマクロウ!!」
そして・・・、
ドゴォォオオオオン!!!

ナック「いいざまじゃないかパルム。」
パルム「くそ・・・。」
ナック「これでオレの忌々しい記憶から1人消えることになる、
    後はスティークだ、ククク・・・。」
パルム「ナック、お前は間違っている。」
ナック「何がだ?」
パルム「記憶を消しても過去は消えない。
    過去と向き合って、これからを考えるべきだ。」
ナック「間違ってなんかない!」

ドサ・・・
ヴウウン・・・
バミネロフはもとの姿に戻っていた・・・。
スティーク「勝った・・・。」
扉が開き、先に進んでいった。
スティーク「(何だ、この感じ・・・。
       声が聞こえる・・・。
       パルムの声だ・・・。
       パルムが、危ない!!)」
スティークは来た道を引き返し、パルムのいる部屋を目指す。
スティーク「(間に合ってくれ!)」
そして、もとの別れる地点に辿りついた。
スティーク「(パルムの部屋はこれか!)」
そして扉を開け・・・。
廊下を進み、また扉を壊し・・・!!
バァァァアアアアアン!!!
スティーク「パルム!大丈夫か!!」
パルム&ナック「!!!!!」
ナック「久しぶりだなスティーク!お前は後で殺すつもりだったが、
    わざわざ来てくれて良かったよ!」
スティーク「ナック!なんでこんなことを・・・。」
ナック「オレ達勇者族はずっと平和を望んできた。
    たとえ自分たちの住む世界が滅ぼされても。
    だがそれでも平和なんて訪れない、絶対に!!」
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ここは勇者の世界。
この世界に住む者を勇者族と呼び、人々の依頼を受けて平和を目指していた。
様々な敵と戦い、どこかで事件が起きれば解決し。
勇者1人1人がかなりの実力者だ。
そんな彼らが負けるなどあり得なかった。
この悲劇が起きるまでは。
スティーク「ナック、どんな敵だった?」
ナック「まあまあ強かったけどな、オレの敵じゃねぇよ。」
パルム「流石だな、ナック。」
ナック「じゃ、依頼完了の報告してくるから。」
ドゴォォオオオオン!!!
パルム「何だ?」
?「くっくっく、この世界も滅ぼしてやるぜ!」
スティーク「何だ、あいつ。」
ズバッ!!ザシュッ!!
住民「うあぁぁぁああ!!!!」
?「やっぱ人間の血はきれいだなぁ。」
スティーク「何やってんだお前!!」
?「あ?」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜王室〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
王「いったい何の騒ぎだ!」
大臣「今から世界中の勇者を集めますので。
皆のもの!謎の男と戦うのだ!!」
衛兵「ハッ!!」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜広場〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
勇者「何だ!?どうした!うわ!何だあいつは?
   みんな!戦うぞぉおおおお!!!」
全員「おぉぉおおおお!!!!」
?「へっ、束になってかかろうと俺様には勝てないぜ?」
ナック「うるせぇぇええ!!!」
スティーク「勝手に人の世界壊しやがって!!」
パルム「許さねぇ、ぶっ殺してやる!!」
?「ウゼェな、お前ら。ハッ!!」
ズシャアァァァァァアアア!!!
勇者「うぁぁぁああぁああ!!!」
衛兵「出撃!!」
?「なーにが出撃だよバカ!」
ドッガァァァアアア!!!
衛兵「うあぁぁぁああああ!!!」
?「弱すぎて話に何ねぇよ!」
パルム「裂牙斬突!!」
キィィイイイイン!!!
ドグッ
パルム「ウッ!」
?「死ね。」
スティーク「やめろぉぉおおお!!」
ドガッ
スティーク「グハッ!」
ズバァァァアアア!!!
パルム&スティーク「ぐあぁぁあああ!!!」
?「はい、後はお前だけだ、どうする?」
ナック「く・・・、!!くそぉぉおおおおお!!!!」
ズバァァァアアア!!
ナック「ぐはぁ・・・!!」
ドサッ
?「もう終わりかよ、つまんねぇな。他のとこいくか。」
パルム「終わったな、全て・・・何もかも。」
ナック「ああ。」
スティーク「この世界もいずれ滅びる。
こんなところに長くいるとみんな死ぬ。」
ナック「仲間を・・・、勇者達を見捨てるのか?」
スティーク「そうじゃない、あいつはいずれ倒す。
      だが、今はここを出よう。」
ナック「オレはいやだぞ、絶対に・・・。」
スティーク「そうか、だがオレは出ていく。
      今までありがとう。」
パルム「本当に行くのか?」
スティーク「ああ。」
パルム「元気でな・・・。さようなら、スティーク。」
そしてスティークは勇者の世界を出て行った。
ナック「酷い奴だな、仲間と故郷を捨てるなんて。」
パルム「でも、しかたないんだ・・・。」
ナック「・・・。」
パルム「やっぱり、オレも出ていくことにする。」
ナック「お前まで、そんな・・・。」
パルム「じゃあな。今まで世話になったな。」
ナック「・・・、オレは絶対行かないぞ。
    オレは勇者の世界を再建させてやる、絶対に・・・。」
そしてオレはこの世界を再建し、
闇の世界となった。そこでオレは闇の力を手にし、
闇の後継者となるが、長くは続かなかった・・・。
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ナック「オレはお前等を消し、この記憶を抹消させる。」
スティーク「ゼルゼバス軍特殊部隊には記憶を抹消できるやつがいるだろ?
そいつには頼まなかったのか?」
ナック「頼んださ、だが頭の中の記憶を消しても、
    心の中に深く突き刺さってしまったこの記憶は、
    消してもすぐに復活する。」
パルム「じゃあオレ達を殺しても何にもならないだろ。」
ナック「そうかもしれない、だが・・・、
    それで少しは楽になる!!」
スティーク「いや、記憶を消しても過去は消えない。」
ナック「お前もパルムと同じだな。」
パルム「過去に起こった経験を見つめてこれから何をすべきか考えろ。」
ナック「何をすべきなんだ?」
パルム「あいつに負けないくらい強くなることだ。」
ナック「それはもうやった!」
スティーク「なら、平和の為にできることを少しずつ・・・。」
ナック「それもやったが、全く平和になっていない!」
パルム「いや、勇者族のおかげで少しは平和に近づいた。
    それをもっとやれば、世界は平和になる。」
ナック「本当だな?」
スティーク「ああ、お前もオレ達の仲間になれ!
一緒にツェッペリン軍と戦おう!」
ナック「ツェッペリン軍・・・。」
スティーク「戦っている内にあいつとも出会う!」
ナック「何!?」
パルム「一緒に、戦おう!!」
スティーク「たくさん仲間もいるぜ?」
ナック「仲間・・・。」
パルム「お前が加わればオレ達もかなり心強いんだ!」
スティーク「みんなお前を必要としてんだ。
      そうすれば、ツェッペリン軍も倒せる!!」
ナック「みんなが、オレを・・・?」
パルム「そうだ!お前の力が要るんだ!」
スティーク「オレ達に力を貸してくれ!」
ナック「オレの・・・力・・・。
    オレがいれば、世界が平和に近づくのか?」
パルム「そうだ、すぐには無理だが、少しずつ目指してやる!」
スティーク「だから・・・、オレ達の仲間になってくれよ!!」
ナック「お前等・・・、よし!分かった!力になろう!」
パルム&スティーク「ナック・・・。」
ナック「任せておけ!ツェッペリン軍なんてオレが倒してやる!」
パルム「でもいきなりナックが仲間になったなんて聞いたらびっくりすると思うから、
    今のところはこの時空に入っててくれ。」
ナック「分かった。」
スティーク「よぉぉおおし、いくぜぇぇえええ!!」
パルム「おぉぉおおおお!!!」
そしてオレ達は開いた扉に入っていった・・・。

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