第1部 ゼルゼバス軍特殊部隊

□第5話 冷酷
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無言のまま扉を開け、中に入る。
cold「初めて会うな、氷の神 ザーペル。」
ザーペル「お前か・・・、オレの相手は。」
cold「そうだ・・・手下を紹介しよう。」
ザーペル「何?」
cold「出てこい!」
その瞬間、たくさんの人が現れた。
ザーペル「こいつら全員お前の手下か?」
cold「ああ、力を得る為なら手段は選ばない。
   強制的に奴隷として拘束した。」
ザーペル「奴隷・・・だと?」
cold「ああ、お前にこいつ等を倒せるか?
このような罪のない人間達を。」
ザーペル「何だって?」
cold「行ってこい・・・お前等!」
手下は全員頷き、ザーペルに向かった!
手下1「うぉぉおおおああああ!!!」
ザーペル「クッ。」
ドゴッ!
手下1「ぐあ!」
手下2「ハァアアアア!!!」
ドガッ!
手下は、全部で40人はいる。
数が多すぎるが、1人1人はかなり弱い。
cold「どうした、本気を出せ。氷を使って攻撃しろ、神だろ?」
ザーペル「そんなことできるかよ。」
cold「命を奪わないつもりか、こいつ等に罪はないからな。
   だがこいつ等が負けることがあれば、どちらにしろ殺すがな。」
ザーペル「その前にオレがお前を殺す、安心しろ。」
cold「よそ見はするな。」
ドゴッ!
ザーペル「クッ。」
ドガッ!
手下3「ぐあ!」
バタッ
cold「1番から3番、戦闘不能により、死刑。」
ザーペル「な!?」
ザシュッ!
手下1→1番「そん・・・な。」
手下2→2番「何故・・・。」
手下3→3番「く・・・。」
バタッ
ザーペル「どうして・・・、罪のない人間を!」
cold「オレの役に立たない者こそ罪だ、そんな奴隷は必要ない。」
ザーペル「お前・・・人の命を何だと思っているんだ!」
cold「力を手に入れる為の道具だ。」
ザーペル「何・・・。」
cold「まだ手下は大勢いる、さっさと倒せ。」
4番から10番が一斉に向かう。
ドゴッ!ドガッ!
cold「6番、8番戦闘不能。」
ズシャァァアア!!
ザーペル「何?」
ドゴッ!
ザーペル「クッ。」
ドガッ!
7番「ハァァァアアアア!!!」
ドゴッ!
cold「4番、7番戦闘不能。」
ズバッ!
9番「うぉおおおお!!!」
ドガッ!ドゴッ!ドガッ!
cold「5番、9番、10番戦闘不能。」
ズシャァァアア!!
ザーペル「お前、冷酷すぎるぞ。」
cold「だから何だ?次は11番から20番、行け。」
ザーペル「くそ!」
ドガッ!ドガッ!ドガッ!
cold「14番、17番、19番戦闘不能。」
ズガッ!
15番「うおぉぉおおお!!!」
ドゴッ!ドガッ!ドガッ!
cold「11番、15番、16番戦闘不能。」
ズバァァアアアン!!
cold「お前が攻撃するたびにこいつ等が死ぬ。
   お前が死にさえすれば、残りのやつは助かる。」
ザーペル「オレはここで死ぬわけにはいかない。」
cold「そうか、やはり自分の命が何より大切だということか。」
ザーペル「・・・。」
12番「ハァァアアアア!!!」
ドガッ!ドガッ!ドガッ!ドガッ!
cold「12番、13番、18番、20番戦闘不能。」
ザシュッ!
それからも戦いは続き、結局手下は全滅した。
cold「お前が死ねば、こいつ等は助かったのにな。」
ザーペル「お前ほど冷酷なやつは初めて見た。」
cold「フッ、冷酷はお互い様だろ?
ザーペル「何・・・。」
cold「オレもお前も、罪のない人間を殺している。
お前が攻撃すれば手下は殺される。
お前はそれが分かってて手下を攻撃した、そうだろ?」
ザーペル「・・・。」
cold「ザーペル、オレはお前を倒し、神となる。
   その為にオレは、本気で戦う!!」
その瞬間coldの持っていた剣が凍り付いた・・・。
cold「アイスホーン。」
ザーペル「それがお前の剣の本当の姿か。」
cold「オレは負けない、神になる為にもな。」
ザーペル「オレはお前を許さない、絶対に・・・!!」
その瞬間、ザーペルは姿を変えた。
これまでの人間の姿とは違う、『神』の姿に・・・。
cold「何・・・?フッ、ハハハ!それがお前の真の姿か。」
ザーペル→フリザダードゥラ「ああ、フリザダードゥラだ。」
cold「なるほどな、オレもお前も本気というわけか。」
フリザダードゥラ「そうだ!!」
coldに向かって氷を放つ。
しかし、氷の膜のようなもので防がれる。
cold「これこそがアイスバリア!!
   お前の攻撃など全く受け付けない。」
フリザダードゥラ「くそ!!」
氷でできた爪でcoldを攻撃する。
ガン!!ガン!!ガン!!ガン!!ガン!!ガン!!・・・
cold「ハッハッハッハッハッハッハ!!
   無駄だよ・・・、何度やっても同じさ。」
フリザダードゥラ「くっそぉおおお!!」
ガン!!ガン!!ガン!!ガン!!・・・
cold「さて、そろそろ終わりだ・・・死ね。」
ズガァァアアアアン!!!
フリザダードゥラ「ぐぁああああああ!!!」
ドゴォォオオオオン!!
オレは後ろの壁に叩きつけられる。
cold「弱いな、お前。よくそれで神になれたものだ。
   お前を神だとかほざいてるやつらは相当のバカだな。
   お前が神じゃこの世の氷はみんな氷じゃなくなる。
   溶けるのも時間の問題だな。」
フリザダードゥラ「クッ・・・、くそ、言わせておけば・・・!」
cold「案外簡単なんだ、神になるのって。
   こんな弱いやつ倒すだけで神になれるんだからな。
   まぁ、もうすぐオレは神になるわけだが・・・、
   大して嬉しくないな、お前がこんなに弱いんじゃ。
   さて・・・、何か言いたいことはあるか?」
フリザダードゥラ「神に・・・なった後・・・どうするつもりだ?」
cold「まずはお前の仲間を皆殺しにする。
   その後のことはこれから考えるさ。」
フリザダードゥラ「お前に・・・その後は・・・無い。
         お前じゃ・・・あいつらには・・・勝てない・・・からだ。」
cold「そうかもな。」
それから数秒が経つ・・・。
cold「最後だ。」
と、一言いう。
cold「オレの長年の夢の最後であり、
   そして・・・、お前の最期でもある!!
   お前が神でいられるのもこれが最後だ・・・。
   この時をもってお前は抹消される!
   だが安心しろ・・・オレが神になってやる・・・。
   後はオレに任せろ、お前はもう死んでいいぞ。」
coldはなかなか殺そうとしない、名残惜しいのだろうか?
cold「長話になったな、そろそろ死んでもらおうか。」
アイスホーンに大量の氷が集まる・・・。
cold「終わりだ・・・、死ね!!」
ズシャァァアアアア・・・
オレは静かに消えていった・・・。
cold「クックックックック・・・
   ハッハッハッハッハッハッハッハッハ!!!!
  やっとだよ!!やっとこの時が来たんだ!!
   ハッハッハッハッハッハ!!!長かった・・・、本当に長かったよ!!
   だが、それも今日で終わりだ!!クハハハハハハハハハハ!!!」
coldはしばらくの間笑い続けていた・・・。
cold「さて、そろそろ行こうか。」
coldが開いた扉に進む・・・。
そして彼が扉に近づいた時・・・。
「死ぬのはお前だ、cold。」
ズガァァアアアア!!!
cold「グァァアアアア!!!」
「お前では神にはなれない。」
cold「バカな・・・何故生きてる・・・?ザーペル・・・!!!」
フリザダードゥラ「オレは気体、液体、固体と状態変化できる。
         お前が攻撃した後気体になったんだ。」
cold「何だと・・・!?くそっ!!」
フリザダードゥラ「今までお前に殺された者の苦しみを味わうがいい!!」
cold「待て、やめろ・・・くそ!こんな所で死ねるか!!
   神になるのはオレだ!!やめてくれ・・・!!」
フリザダードゥラ「ここまで来て命乞いか、お前は相当のクズだな!
         お前を生かすと思うか?
         神として言う、お前は死刑だ。」
cold「やめろ・・・くそ!!ここで死んだらオレは今まで何の為に・・・、
   何の為に力を手に入れてきたんだぁぁあああ!!!!」
フリザダードゥラ「潔く死ね、罪人よ。」
ドッガァァァアアアアアア!!!!
cold「ぐぁぁぁああああああ!!!!!」
そして冷酷な戦士は完全に息絶えた・・・。
フリザダードゥラ→ザーペル「終わった・・・。」
オレは元の姿に戻ってさっき開いた扉を潜りその場を去っていった・・・。
部屋にはcoldの死体と壊された壁や床以外何も残されていなかった・・・。

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