第1部 ゼルゼバス軍特殊部隊

□第7話 卑劣
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通路を進み、その先の扉を開ける。
そこにいたのは・・・、
ジョナサン「ソルカポルサ、お前か。」
ソルカポルサ「ああ、そうだ。」
ジョナサン「だったら容赦はしない!!
ウィンディングパンチ!!」
ソルカポルサ「残念♪」
ジョナサン「ぐ・・・!!」
急に足が痛みだす。
ジョナサン「な・・・、何だ・・・!!?」
ソルカポルサ「ハッハッハッハ・・・、オレの能力を忘れたか?」
ジョナサン「ぐ・・・、ま、まさか・・・!!」
ソルカポルサ「そうだ、オレの能力でお前の足に痛みを与えた。
       まぁ、激痛って程でもないがな・・・。
       お前のようなやつをいたぶるのが楽しみでねぇ、
       対戦相手にお前を選んだよ。」
ジョナサン「こ、この程度なら、やれる!」
ソルカポルサ「ほぅ、大した気合いだ。
       ・・・いつまで保つかな?ハッハッハ。」
ジョナサン「いつまでも保ってやるさ!
      ウィンディングビーム!!」
ソルカポルサ「無駄だ。」
ズバァ!!
突如オレの腕が切り裂かれる。
ジョナサン「く・・・!!」
ソルカポルサ「どうだ?それでも腕が使えるか?」
ジョナサン「何て卑劣なんだ・・・!!」
ソルカポルサ「卑劣だと?これはオレの能力・・・。
       能力を使うのが卑劣だというのか?」
ジョナサン「だが、絶対に勝ってやるさ。
      負けたりなんかしないぞ、絶対に・・・!!」
ソルカポルサ「それは無理だ。」
ジョナサン「どうかな、うぉぉおおおおおおらぁぁああああ!!!!」
ソルカポルサ「その体で攻撃しようというのか!?」
ジョナサン「その通り!おらぁあああああ!!!」
ドッガァァアアアアアア!!!
ジョナサン&ソルカポルサ「ぐぁあああああ!!!」
ソルカポルサ「バカな・・・!!何故あんな威力のパンチが打てる!!?」
ジョナサン「ぐ・・・、ぐぁあああ!!、く・・・、くそ・・・。」
ソルカポルサ「やはりお前にも相当のダメージがあるな。」
ジョナサン「ダメージ?そんなのは関係ねぇ。
      オレの体力は無限だからだ!!
ソルカポルサ「無限だと?面白いことを言うな。
       ならばその『無限の体力』とやらを
       じっくり削ってやろうか・・・!!」
ジョナサン「無駄だぜ!!ウィンディングトルネード!!」
ゴォォオオオオオ!!!
しかし、ソルカポルサは消えてしまった。
ジョナサン「何!?どこだ!!出て来い!」
部屋中探しても見つからない。
「さぁてどう戦うかな?」
ドゴ!
ジョナサン「ぐあ!」
「体力は無限なんだろ?」
ジョナサン「その通り!」
「ならばこれをくらってみろ。」
ズガァッ!!
ジョナサン「ぐは!」
バタ
「もう終わりか。」
ジョナサン「いや、まだだ!」
「まだくらい足りないというのか?ならば望みどおりにしてやろう。」
ジョナサン「ぐぁあああああ・・・!!」
「これ以上やっても無駄だと思うが?
 最も、この戦いはどちらかが死ぬまで終わらないがな。」
ジョナサン「だったらお前が死ぬんだな!」
「まだそんなことが言えるのか?」
ジョナサン「言ったはずだ、オレの体力は無限だと。」
「今ではもう戦える体ではないのにか?」
ジョナサン「お前が出てくれば戦えるかもな。」
「残念だがそれはできない、出た瞬間お前の風の餌食になる。」
ジョナサン「逃げるのか?お前もオレに倒されるのが怖いのか。」
「そうかもな、これがお前を倒す1番の方法だ。」
ジョナサン「そんなのは卑劣なだけだ、そうまでして勝ちたいのか?」
「当たり前だろ?勝てれば何も問題はない。」
ジョナサン「オレと正々堂々戦え!」
「断る、まともに戦って勝てる相手じゃない。」
ジョナサン「やってみなきゃ分かんないだろ?」
「分かるさ、お前の実力は知っている。」
ジョナサン「だったらどうしてオレを選んだ?」
「姿を消せば勝てると思ったからだ。」
ジョナサン「分かったよ、そこまで言うんなら来いよ。」
「やっと認めたか、では行こうか。」
ジョナサン「(来る!)ウィンディングバリア!!」
「何!?」
強力な風がオレを中心に放出され、ソルカポルサは飛ばされたのと同時に姿を現した!
ソルカポルサ「く、くそ・・・。」
ジョナサン「どうだ!!ハッハッハッハ、すげぇだろ!?」
ソルカポルサ「これで喜ぶなよ・・・!?まだとっておきがあるんだからな。」
ジョナサン「少し気になるが、それを見せることはできないぜ!」
シューン!!
ソルカポルサ「バカな!速い!!こんな傷だらけでどうしてこんな・・・!!」
ジョナサン「ウィンディングカッター!!」
ズバァ!!
ソルカポルサ「ぐぉぁぁあああああ!!!」
ジョナサン「やったか!?」
しかし、ソルカポルサは立っている。
ソルカポルサ「・・・とっておきを見せてやる、くらえ。」
それと同時に心臓のあたりが締め付けられるように痛む。
ジョナサン「ぐ、ぐぅ、うぁああああああああ!!!」
ソルカポルサ「どうだ?苦しいだろう?」
ジョナサン「ぐ・・・、や・・・め・・ろ・・・・!!!!」
ソルカポルサ「ヒャッハハハッハハッハッハッハァ!!!
       キヒヒ・・・いいよいいよぉ?もっと苦しめぇヒャハハァ!」
ジョナサン「ぐぉぉおおおお・・・!!」
ソルカポルサ「やっぱ苦しんでる人を見るのは最高だねぇ、キャヒャヒャ!」
だが、この時ソルカポルサは気付かなかった。
オレが技を出そうとしていることに・・・!!
ジョナサン「だったら、お前も・・・・苦しんで、みるかぁ!!?」
ソルカポルサ「ん?」
ジョナサン「ウィンディングサイクロン!!!」
ソルカポルサ「な、何ぃぃいいいい!!?バカな、何故だ、何故だぁぁあああああ!!!」
ゴォァアアアアアアアアア!!!
ソルカポルサ「ぐぁああああああ!!!」
ジョナサン「ふぅ〜、やった・・・。」
しばらくしてソルカポルサが巨大な竜巻から吹っ飛んだ。
ソルカポルサは倒れていて、起き上がる気配がない。
ジョナサン「さて、行こうか。」
だが、扉の方を見ると、まだ開いていなかった。
ジョナサン「あれ?開いてねぇ、何でだ?」
「それはな・・・」
!!!!!!!!
「オレが・・・まだ・・・」
ジョナサン「まさか!?」
オレは声のした方を向く。
ソルカポルサ「・・・死ね。」
ザシュ!!
ジョナサン「ッ!!!!!!!」
・・・ボト
オレの右腕は床に落ちた。
ソルカポルサ「終わりだな、お前もよくやったよ。
       だがいくらお前でももう戦えないだろう。
       そう・・・、腕をもぎ取られたらなぁ!!!
       ヒャッハハハハハッハッハハァ!!!
       キィッヒャッハッハッハッハ!!!」
ジョナサン「そんな・・・。」
オレは左手で右肩を押さえる。
ソルカポルサ「フックックック・・・、死ねぇ!!」
ドガ!!
ジョナサン「ぐぁぁああああ・・・!!!」
ソルカポルサは卑劣にも右肩を狙ってくる。
それと同時に大量の血が飛び散る。
ポタ・・・ポタ・・・
ソルカポルサ「ヒャッハッハッハァ!!!少し惜しいが・・・。
       もう終わりにしよう。さようなら、ジョナサン・・・。
       君のことは忘れないよ・・・、さらばだぁ!!
       キィイイッヒッヒッヒッヒ・・・!!」
ジョナサン「ッグ!!?」
先ほどと同じように再び心臓に激痛が走る・・・!!
ジョナサン「(これは・・・、ヤバい!!)させ・・・るかぁぁあああ!!!」
ソルカポルサ「くっ、何をする!!」
ジョナサン「ウィンディングブレード!!」
ザシュッ!!・・・ボト
ソルカポルサ「ぐ!!!!!!?」
その瞬間、激痛は治まった。
ジョナサン「オレと同じ苦しみを味わえ!!」
ソルカポルサ「ぐ・・・ぁ・・・痛い・・・。」
ジョナサン「耐えてみろよ。」
ソルカポルサ「何故・・・・お・・まえは・・・・平気で、いられる・・・?」
ジョナサン「体力が無限だからだ。」
ソルカポルサ「く・・・くそ・・・。」
ジョナサン「終わりだな、ソルカポルサ。」
ズガァ・・・!!
バタ・・・
ジョナサン「今度こそ、やったんだよな・・・。」
その瞬間後ろにある扉が開いた。
そして、ソルカポルサの呪いが解け、ダメージは回復する。
ジョナサン「よっしゃぁぁああああ倒したぜぇぇぇえええええ!!!!」
そしてオレはその扉を潜っていった。

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