第1部 ゼルゼバス軍特殊部隊

□第11話 屈辱
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扉を開けると廊下があり、オレはその先の扉を開けた。
ガチャ
カオス「!!・・・お前は・・・!」
????????「フッ、久しぶりだな・・・!!」
カオス「ヴェラトリックス・・・!!」
????????→ヴェラトリックス「ハハッ!覚えていてくれたのか。」
カオス「オレの名はカオスティックエンシェント、通称カオス・・・改名したんだ。
お前が復活したことは知っている、だが、一体何故・・・?」
ヴェラトリックス「フッ、教えて欲しいか?ならばこの一撃を食らうのだな!!」
その時、ヴェラトリックスからエネルギーが飛んでくる・・・。
カオス「(あれは屈辱のエネルギーか。)カオスティックバリア!!」
オレはその攻撃をいとも簡単に防ぐ。
ヴェラトリックス「やるな、だが・・・。これはどうだ?
         インサルトナイトメア!!」
カオス「ぐぁぁあぁぁぁあああぁああ!!!」
その瞬間オレに屈辱が走る。
カオス「お前、何をした・・・!?屈辱か!?」
ヴェラトリックス「そうだ、そしてオレは屈辱を体内に取り込み、パワーアップする。
         お前に屈辱を与え、その屈辱を吸収し、更に強くなる。
         そして私は無限に強くなるのだ!!
果たしてお前に私が倒せるかな?」
カオス「上等だ、覚悟しろ。」
ヴェラトリックス「インサルトアブソーブ・・・。」
その瞬間、オレから屈辱が消える。
ヴェラトリックス「これでパワーアップだ、ッフフ。」
カオス「・・・カオスティックトルネード。」
オレから竜巻が飛ぶ!
ヴェラトリックス「インサルトバリア!」
しかし、防がれてしまう。
ヴェラトリックス「インサルトナイトメア!!」
カオス「(!・・・全体攻撃・・・!!)カオスティックバリア!!」
ヴェラトリックス「無駄だ。」
カオス「ぐあぁぁあぁあぁぁああぁあぁあぁあ!!!」
ヴェラトリックス「インサルトナイトメアは防御無効だ。
         そしてこの技を受け続けた人間は死に至る・・・!!」
カオス「死ぬ前にお前を倒せってことか。」
ヴェラトリックス「その通り・・・!インサルトアブソーブ!!」
カオス「オレは死なない、よってお前の死は確定だ。」
ヴェラトリックス「ほざいてろ。・・・そうそう、
         私が屈辱を吸収しても精神ダメージは消えるが
         お前の肉体的、体力的ダメージは消えない。」
カオス「そうかよ、カオスティックフレイム!!」
ヴェラトリックスに炎が向かう。
ヴェラトリックス「インサルトバリア!!」
カオス「(なるほど、無限ループか。
     オレが幾ら攻撃しても防がれる。
     そしてその隙に屈辱を与え、その屈辱を吸収し、
     パワーアップする。・・・悪循環だ。
     ならばその輪を断ち切ればいい。
     だが、どうやって・・・?)」
ヴェラトリックス「お前が私に勝つことなど不可能なんだよぉ!!
         インサルトナイトメア!!!」
カオス「(ここまで来ると大分ヤバいな。どうする・・・?)」
ヴェラトリックス「これが当たればお前はかなりのダメージを受け、
         そうなれば私の勝利は確実だ!!
         死んで後悔するのだな!!
         この私に挑んだことを!!そして・・・!!
         ゼルゼバス軍と戦おうなどと考えたことをな!!!
         アハハハハハハハハハハ!!!!」
カオス「ぐぁあぁぁあぁああぁあああぁあ!!!!」
その瞬間、オレに耐えきれないほどの屈辱が襲い掛かる。
ヴェラトリックス「終わりだなぁ!!私の勝ちだぁ!!
         インサルトアブソーブ!!!」
オレから屈辱が抜けるが、それでも立っているのすら難しい。
ヴェラトリックス「やっと来た、この日が!!!
         私の待ち望んでいた復讐の日がな!!!
         私はお前如きに負けたのだ・・・!!
         だが私は今この場で完全なる勝利を遂げ、
         お前への復讐を果たす!!!
         ではさようなら、カオスティックエンシェント!!!
         アッハッハッハッハッハッハ!!!!
インサルトナイトメア!!!!
オレが死を覚悟したその時・・・!!
カオス「!!!」
ヴェラトリックス「な・・・、何!!!?」
カオス「当たってない!!?」
ヴェラトリックス「そんなバカな!!?当たらないだと!?
         そんなことがあるはずなど・・・!!!」
カオス「(そうだ、カオスティックエンシェントには未知なる能力がある。
     オレはそれを面倒だという理由で詳しく調べなかった。
     そしてそれが生と死の狭間で突発的に起こったんだ。)」
オレは目の前の奇跡を喜んだ。
カオス「言っただろ?オレは死なないと。」
ヴェラトリックス「フッ、ハハハ!どうやらお前の意思ではないようだな。
         それなら生きる時間が少し伸びただけだ。
         オレがもう一度インサルトナイトメアを放てばお前は死ぬ。」
カオス「(精神系のダメージは精神ダメージが消えるとだんだん治ってくるな。)
    さっきお前が放ったインサルトナイトメアはオレには当たらなかった。
    もうお前の中の屈辱エネルギーは放出しただろ?」
ヴェラトリックス「あ・・・!!!」
カオス「さっきまでかっこよかったのに一気にヘタレになったな。
    さて・・・、丁度ヘタレになったところで殺してあげよう。」
ヴェラトリックス「よせ・・・、やめろ・・・!!」
カオス「やめないよ?やめるわけないだろ?これは命を懸けた殺し合い、デスマッチだ。
    お前はその犠牲者となる、まあ残念だがゲームオーバーだ。
そうだ、お前が復活した理由を最後に聞こうか。」
ヴェラトリックス「ソディエル様だ。」
カオス「そう、やっぱりな。じゃあ最後だ。」
ヴェラトリックス「ま、待て!!死ぬ前に言うことがある!!」
カオス「遺言を残したい訳ね、いいよ?言ってごらんよ。」
ヴェラトリックス「ソディエル様は偉大なお方だ。
         あのお方には誰も勝てない。
         私はソディエル様から直々に復活させられ、
         屈辱の神として認めてくださった。」
カオス「ソディエルがお前みたいな弱い奴を神として認めたんだ、へぇ〜。」
ヴェラトリックス「神がお前のような人間に負けるはずはなかったのだ・・・!!!」
カオス「ソディエルはきっとお前を陥れたかったんだろうね。
    あいつはそういうやつだからさ。」
ヴェラトリックス「な!?どういうことだ!?」
カオス「それは分からないがな、あいつの考えは理解できない。」
ヴェラトリックス「そんな・・・。」
カオス「今の遺言も死を遅らせる為の時間稼ぎだろ?
    ・・・まあいい、死んでもらうか。」
ヴェラトリックス「くっ、インサルトナイトメア!!」
しかし、そこにオレはいない。
カオス「悪あがきはよせ、ヴェラトリックス。」
ヴェラトリックス「何!?」
カオス「残った屈辱を放出しきったらしいな。
屈辱エネルギーを取り込まなければただの人間だ。
終わりだ・・・カオスティックブレード。」
ザクッ・・・
ヴェラトリックス「ぐはぁ・・・!!?」
バタッ
カオス「(フッ、勝ったか。)」
そしてオレは開いた扉を潜った。

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