君に捧げる遙かな愛

□教会
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「ただ今戻りましたー」


ホーブルグ要塞から帰って、教会の入り口でそう挨拶をする。


「やっと帰ってきたかシェナ!」

「お前、シェナさんに失礼だろ!」


早々に抱き付こうとしてきたフラウを沈めて、テイト君が頭を下げてくれた。


「ご苦労様でしたシェナ」

「お帰りシェナ」

「カストルにラブ、ただいま。あの二人、知らないうちに仲良くなったのね」


そう言ってフラウとテイト君を見る。
私が出掛ける前はどことなく険悪だった気がするのに。


「こんなチビ、相手にする訳無いだろ。俺にはシェナしかいないからな」

「はは、黙って」


フラウは聖職者とかの前に、私達の性別が違う事に気付けばいい。


「はい、シェナ。お茶どうぞ」

「ありがとラブー!」


どこから出てきたのか、ラブから一杯のお茶を貰う。
疲れた体にはラブのお茶が一番効く。


「あ…シェナさん、仕事お疲れ様でした」

「ありがとうテイト君」


少し俯き気味になりながら言ってくれたテイト君の頭を撫でる。
こんな弟いたらいいな。
 
 
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