君に捧げる遙かな愛
□行末
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「それはそうかも知れない。だが、あのまま教会に行れば斬魂に襲われるのがオチだ」
「フラウに?そんな事有り得ません」
アヤナミさんの意見を真っ向から否定する。
だって、フラウは私に約束してくれたもの…
「シェナちゃんて、セブンゴーストの正体知ってるんだ」
ヒュウガさんの指摘に、しまったと思う。
自分の意識の甘さを悔やむと同時に、何故アヤナミさんがフラウの正体を知っているのか疑問が湧く。
「貴方は…一体何者なんですか?」
「お前の夫になる男だ」
真顔でアヤナミさんは答えてきた。
この人、もしかしたら馬鹿なのかも。
「いずれ分かる。その時を待て」
それだけ言い残すと、アヤナミさんは奥に行ってしまった。
「アヤたんはいつもあんなだから気にしないで」
ヒュウガさんが取り持つように説明してくれた。
「シェナさん。実は貴女には、ベグライターとして過ごして欲しいんです」
軍服を片手にカツラギさんが急に言い出した。
「ベグライターって、幹部補佐よね」
「はい。僕とハルセさんがそれです」
コナツ君が丁寧に教えてくれた。
つまり、その為にも軍服を着る必要があるのか。