*Shiki*
□第2話
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「あんた、何か武器は持ってないの?」
武器がないと、先ほどのように魔物に襲われた時にまた逃げないといけなくなる。身を守る物の一つでも持っておきたいのだがが、生憎ハルキは何も持っていなかった。
唯一持っているものといえば携帯電話か、もしくはフリーマーケットで買った鏡、あと財布。どれも武器として使えない。
「じゃあ魔法は使えるんでしょ?」
……魔法? 真顔でそんなの馬鹿馬鹿しいことを言われても困る。魔法なんてものこそ漫画やゲームの次元だ。そんなことを聞くなんておかしい。