*Shiki*
□第10話
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ハルキ「俺はその鏡をつふぁって(使って)この世界に来たんだふょ(だよ)」
ハルキはタオルで口元を拭きながら喋る。
プーピ「ふむ…本来この鏡はこの世界に存在する物なのに何故そっちの世界に…?」
ハルキ「そんなこと俺は知らん。」
ハルキは引き続き料理を食べる。
プーピ「よければそっちの世界の話を聞かせてくれんか?」
ハルキ「ん? いいよ。どういう話がいい?」
プーピ「そうですな…君の家族はどんな方達ですかな?」
ハルキ「俺、家族いないんだ。俺が赤ちゃんの時に亡くなったんだって。だから家族のことはまったくわからない。」
プーピ「それは知らなかったとはいえ失礼なことを…」
ハルキ「おっちゃん気にすんなよ。俺には家族はいないけど、家族みたいに仲がいい友達がいるんだ。」
プーピ「ほう…」
ハルキ「トウゴっていうんだけど、またノリのいいヤツでさ〜、アイツと一緒にいると楽しいんだ。アイツも俺と同じように赤ちゃんの頃から家族がいないんだ。」
プーピ「二人はどうやって暮らしていたのですか?」
ハルキ「保育施設で育ったんだ。他にも俺らみたいな奴らがたくさんいて、そいつらを面倒見るようなトコ。」