*Shiki*

□第10話
2ページ/18ページ

ハルキ「俺はその鏡をつふぁって(使って)この世界に来たんだふょ(だよ)」
ハルキはタオルで口元を拭きながら喋る。


プーピ「ふむ…本来この鏡はこの世界に存在する物なのに何故そっちの世界に…?」

ハルキ「そんなこと俺は知らん。」


ハルキは引き続き料理を食べる。



プーピ「よければそっちの世界の話を聞かせてくれんか?」

ハルキ「ん? いいよ。どういう話がいい?」

プーピ「そうですな…君の家族はどんな方達ですかな?」

ハルキ「俺、家族いないんだ。俺が赤ちゃんの時に亡くなったんだって。だから家族のことはまったくわからない。」

プーピ「それは知らなかったとはいえ失礼なことを…」

ハルキ「おっちゃん気にすんなよ。俺には家族はいないけど、家族みたいに仲がいい友達がいるんだ。」

プーピ「ほう…」

ハルキ「トウゴっていうんだけど、またノリのいいヤツでさ〜、アイツと一緒にいると楽しいんだ。アイツも俺と同じように赤ちゃんの頃から家族がいないんだ。」

プーピ「二人はどうやって暮らしていたのですか?」

ハルキ「保育施設で育ったんだ。他にも俺らみたいな奴らがたくさんいて、そいつらを面倒見るようなトコ。」
 
次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ