トリップ小説

□拍手〜6回目〜
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『おはよ…』


手の甲で目を擦る娘


その腕を甲冑が掴んだ――

傷付く、と。


制止の意味を理解したのかヒラヒラ軽く手を振った娘はゴルベーザに向き直る―――


『いい膝です』

ゴ「……………………」


この娘とて自分に警戒心を抱いていない事はない

ならば何故、寝首を掻ける程度には自身に懐いたのか…。


ゴ「…寝るなら寝室へ向かうがいい」

バロンの夜は寒く、城内の空気は冷たい―――と思考する男は兜の下の目で彼女を見据える


『うん、分かりました』


若干言葉が怪しい、
「はい、分かりました」…か
「うん、分かった」が適切だろう…
翌日には記憶が朧気なパターンの確率が高い


寝ぼけている


覚束ない足取りで去っていった娘を男は後に様子見に行くのだった…。

寝室に辿り着いているかも怪しい故に


過保護…



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