僕等はここにいる

□『おはよう相棒』
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目を覚ました。



というよりは表に出てきたという方が正しいか。

3日ぶりにあの悪夢を見ていたアイツは深い眠りに落とした。
きっと夢も見ずに俺が起こすまで起きないだろう。


まだ夜中だが、寝ようにも眠くない。

本でも読んでるか?


「みゅぅ…、ご主人様?」

起き上がって思考していたら、横で丸くなっていたはずの青いのが眠気眼で俺を見ていた。

「起こしちまったか」
「みゅ!アークさんですの!?」
「正解」

どこか嬉しそうなミュウの言葉を肯定しつつその小さな頭を小突く。
ちょっと構ってもらうだけで喜ぶコイツは幸せ者だと思う。

コイツがこの事を知った時、最初は混乱していた。
しかし最近ではもう慣れたもので、今では俺の名前を嬉しそうに呼ぶ。

つってもこの名前をつけたのは俺じゃないんだけどな。
まぁ気に入ってるからいっか。


「ご主人様、また怖い夢見てるんですの?」
「ああ。でも今は見てないから、大丈夫だよ」


コイツがいるなら退屈しないで済むか。
適当に愚痴ってれば朝になるだろ。

あの野郎が同行してりゃ俺が出る必要もないんだがな。
一匹狼気取りやがって、どこにいやがんだか。


とりあえず、最初の話題はコレになりそうだ。








「あ"?もう朝かよ」
「みゅう〜…、眠いですの〜」
「おう、お休み」



さて、“ルーク”を起こすとしますか。






『おはよう相棒』






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