僕等はここにいる

□『バイバイ』
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「てめぇ、こんなとこで何してやがる」



もうすぐベルケンド、という所で声をかけられた。
自分の声を低くしたらこんな感じなんだろうなぁとぼんやり思う。

ゆっくり振り返ってそこにいたのは、やっぱり紅だった。

「よぉ、久しぶり」

笑って挨拶した俺に紅ーーーアッシュは訝しげな表情を見せる。
眉間の皺も2割増しだ。


「・・・・アークだな」
「正解♪」


俺とルークは根は同じでも似てない部分が多いから、すぐに見分けられる。
まぁそう創ったのが“ルーク”なんだけど。


「他の奴らはどうした?」
「知らねぇ。放心してっから置いてきたし」
「・・・お前何したんだ?」
「べっつに〜?ただホントの事言っただけだよ、怪我させっとルークが泣くし」

正直一発かましたかったけど、とおどけて言うとアッシュは呆れたようにため息をついた。
んだよ、結構マジだぜ俺?

この様子だと大体状況は理解できたんだろう。
『仲間』についてだけだろうけどな。


「・・・・・ガキ」
「うっせぇデコ」
「誰がデコだ!!」


憤慨するアッシュ。
いやお前だから、見たまんまだから。
その額は結構危険だと思うぞ、将来的に。







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