太陽の名前
□05:説教時間追加中
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パンッ
・・・・・・・・・?
「は?」
「ソルジャー就任おめでと〜だぞ、と」
部屋に入っていきなりクラッカーが鳴りました。
休みにツォンがやってきてルー曰くお茶会に連行されるのなんてしょっちゅうだ。
すっごく似合わない、ルーじゃなくてオレが。
ツォンとかルードは普通に似合ってるけど存外レノも(飲み方をどうにかすれば)様になってる。
オレだけ妙に浮いてると思うのは気のせい?
まぁそれは置いといて、今回もそれで呼ばれたんだと思ってたからこんなクラッカーなんて予想外だったわけ。
なんか楽しそうなレノと無表情に見えて若干嬉しそうなルード。
なんとなく企んでそうな笑みのルーと後ろのツォンも嬉しそうだった、そういえば。
いや、嬉しいッスよ?
「・・・・気持ちは嬉しいんスけど。大袈裟じゃね?;」
目の前のレノの背景の机にホールケーキが見える。
またルードの手作りだろうか、大好きだけど。
他にもたくさんお菓子が並んでていつもはないような花が飾ってあった。
余計オレに似合わない空間が;
そんなの気にしないレノがオレの腕を掴んで中に入れる。
「なんだよもっと喜んだらどうだ、と?俺たちがせっかく時間作って祝ってやろうってんだから、ありがたく思えよ、と」
「ありがたみは感じてるけどこんなに食えるんスか男5人でぇ;」
「・・・・すまん」
「なんでルードが謝んの?」
いつものソファに座らせられながら首を傾げた。
全員が定位置につくとオレの左隣のツォンが苦笑した。
「なんというか、はりきりすぎたんだそうだ」
「・・・・え、じゃあこれ全部ルードの手作り?!いつもお菓子はルーの買ってきた高級菓子じゃん!?」
「君は高級物よりルードのケーキが好きだろう?私が作るよう言ったんだ、君の祝いだからな」
ルーが愉快そうに説明した。
ルードはちょっと恥ずかしそうだ。
なんというか、こっちまで恥ずかしいというか。
まさかこんな祝ってもらえるなんて。
「ま、それはともかく改めて。これで晴れてソルジャーだな」
「おめでとう」
「あんま興味ないんだろうけどな、と」
「・・・・おめでとう」
でもさ、こんだけおめでとうとか言ってもらったら嬉しくないわけがない。
「・・・・ありがとッス!!」
ひとまずケーキの攻略から始めよう。
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