【愛を語れる人になるために】
□失うこと
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〜失うこと〜
【EDEN-君がいない-】
君がいない夜を越えて
やがて辿り着いたEDEN(理想郷)は
虹が見える景色なのに
なぜか悲しくて
そばにいない 過去になった
鳥は もう捕まえられない
もう今さら 空に溶けた
君をさがしてみても
(lyrics yasu)
・・・
失恋の悲しみが癒すには、愛し合った時間と同じだけの時間が要るという。一年連れ合ったのなら、一年間悲しむもの。
失う悲しみは、気付いていても、気付いていなくても、計り知れない。幸せを感じたときでさえ、その悲しみの存在に胸を締め付けられる。今に満足させてくれない。
俺自身はまだ、その絶望を味わってはいないと思う。だからそれを味わえた時、ここに書き加えたい。
今感じられる理想郷(幸せ)は、蜃気楼(嘘)ではないだろうか?本当に信じていいのだろうか?その不安を生むものは、数えきれない。
それでも俺は、自分に言い聞かせられる言葉が浮かんでる。不安に駆られて、今ある理想郷を見失ってはいけないということ。いずれ失うことを恐れて、今を無駄にしないということ。
【feel the wind】
I feeling the wind in the sky
without your love.
(君の愛は無いけれど
俺は何もない今に風を感じてる。)
今頃君も この空を
誰かと見上げているの?
綺麗なままで 今から
二人の思い出をしまうよ
だけど悔しいから
これ以上は 綺麗にならないで
ただ会いたくて 会えなくて
君の幸せだけ願うよ
(lyrics yasu)
・・・
[別れ]は何かを失うこと。そう思うだろうか?いや、そうだと思う。そばにいた大切な何かが、そばにいなくなる。後に残るものは全てが虚しくて、無意味で、怒りまで生むかもしれない。
でも本当に、それだけだろうか?失うだけ失って、何も残ってないのだろうか?何か大切なものが残っていないだろうか?
失うことは、無駄になることじゃない。あなたの過去を、感動を、あなた自身を、批判して否定することじゃない。
もらったプレゼントも、あの時を映した写真も、会う約束を書いた手帳も、確かな愛を感じた台詞も、[あなたとその人が別れた痕跡]だと思えるかもしれない。別れた後、それを見れば。
でも、[かつてそれに抱いた気持ち]に、なんの間違いがあるだろう?あなたが感じたことに、なんの間違いがあるだろう?
全部、本物だから。
笑顔で、別れようよ。別れた今、笑顔になろうよ。たとえそれが、失う悲しみの涙と一緒にでも。
これ以上魅力的にならないでと、冗談を言ってしまおうよ。意味があって別れたのなら、その意味から何かを学ぼうよ。
失った分だけ、あなたはもう一度幸せを得られるから。