短編小説
□ひとやすみ
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「カガリ、少し休憩したらどうだ?」
沢山の書類と格闘しているとアスランが横から声をかけてきた。
「いや、もう少し進めないと……」
机の上につまれた大量の書類を目にやる。
期日まであと少しのものある。
休戦になってから少し…
やらなければならないことが沢山あった。
代表となって…父の偉大さと…
自分の無力さをあらためて知った…
「でもさっきからずっとだろう?一息いれよう。」
そう言って彼はお茶を入れてくるよと言って部屋を出ていった。
心配してくれるのは嬉しい……けど…
「ハァ…」
自分一人になった仕事部屋にため息が響いた。
少しでも力になりたいのに…
国のために…
慕ってくれる仲間達のために…
大好きなおまえのために…
「カガリ、お茶をもらってきたよ。マ―ナさんがお菓子を作ってくれたんだ…カガリこれ好きだろう?」
返事はない…
「カガリ?」
見ると机の上で、す―す―と寝息をたてていた。
「……疲れてるだろうな…」
もってきたオボンをテ―ブルに置く。
そっと近付いて、顔にかかった金色の髪を少し