短編小説

□夢
1ページ/3ページ



「シン…」

「カガリ…」

重なった視線を離すことは出来なかった…

場所はAAの廊下で…
二人以外に他に人はいない…
邪魔をする者もいない…

(よしっがんばれ俺っ)
シンは少しづつ近付きカガリの腰に手をそえた。
(ほっ細い…)
「あっ…」
カガリが触れられて声がでる…それが少し色っぽく、シンはさらにドキドキした…
(かわいいよぉ〜)

無器用に手を動かして両手でカガリを抱き締めた…
(どっどうする俺っ!ここからが問題だっ!あ〜でも、可愛いっ細いっ柔らかいよ〜しかも、なんかいい匂いが…)
身長さがあまりないためかカガリの髪が鼻をくすぐる。
心臓の音が早くなるのがわかった。

「シンって男の子なんだな」
「へっ?」
唐突にカガリがいいだしてシンは自分の世界からあわてて戻ってきた。
「ちゃんとガッチリしてる」
「あっ軍人だから…いちようは…」
「うん」
少し頭を揺らしてシンの体に埋まるようにカガリは体を寄せてきた。
それが嬉しくてさらにギュウっと抱き締めた。
(だぁっもうダメだっ!)

「カガリ…」


腰から頬に手をかえて顔を近付ける…
カガリもわかったように目を閉じた。
吐息が感じるぐらいにまで近付き…
そして……
次へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ