短編小説
□卒業〜second story〜
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「えっ初めて聞くぞ?」
いつもの学校の帰り道
俺と彼女になったメイリンと、ケラケラ笑いながら話すカガリとで歩く
「当たり前だろ〜初めていうんだから!!」
地方の大学に行くこと…
目の前で寂しいと言うメイリンをなだめるカガリを眺めながら、俺はただ呆然と驚くことしか出来なかった
「なんで黙ってた?」
「お前が悲しむと思って♪」
「カガリっ!」
「私も寂しいんだ…」
「…っ」
「でも、自分で決めた道なんだっ!……だから、応援してくれるよな?」
「カガリが決めたなら…」
「……ありがとうアスラン」
何も考えず漠然とずっと一緒だと思っていた友人は、いつの間にか自分の道を進もうとしていた
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