キラ君の離れ家
□大切なものだから
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私、ラクス・クラインは不満です。
何故かというと…
「ヤマト先輩、このことで教えてほしいことが…」
「ヤマト君、話したいことが…」
1人の男子生徒がたくさんの女子に囲まれている。
彼の名前はキラ・ヤマト。フリーダム高校に通う3年生である。
そしてラクスの最愛の彼氏である。
ラクスは、1年前の高校2年の夏に、入学当初から片想いをしていたキラに想いを告げた。
玉砕覚悟での告白であった。今でもラクスは忘れない。
「キラ・ヤマトです。ヘリオポリス中学の出身です。よろしくお願いします」
ラクスは、高校1年生の春に、同じクラスになったキラ・ヤマトに一目惚れをした。
ラクスだけではない。周りには、同じ反応をしている女子生徒が、たくさんいた。
それからラクスは片想いに苦しむこととなった。クラスメイトということで、多少は話すことはあった。しかし、それだけで、進展はなかった。