出席番号4番 綾瀬夕映。変なジュースが好き。バカブラック。親友の宮崎 のどかの想い人のネギに惚れた。

「この抹茶コーラはやはり美味しいです」「そ、そうですか」「ネギ先生もどうですか?」一般人が飲みたくないジュース上位にランクインする物体Xと呼ぶに相応しい物を突きつけてきた。本人には悪気は無いのだろうが。「い、いえ僕は喉が渇いてないので」喉や胃がサハラ砂漠になろうが飲みたくないので、丁寧に断るネギだった。「そういえば夕映さんは魔法の方はどうですか?」一応夕映は魔法使い。まだまだ半人前である。「実は、これといった進歩が無いのです。私には才能が無いのでしょうか?」珍しくしょんぼりしている夕映。「誰にでもそんな時期はありますよ。みんな初めはそうなんです。そこで諦めるか根気よく練習するかが問題なんですよ」「根気よく練習…ですか。分かりました。頑張りますです!」夕映は抹茶コーラを一気に飲み干して、気合いを入れた。が、内心ネギは夕映の味覚障害を心配していた。

翌日、エヴァの別荘。「フォア・ゾ・クラティカ・ソクラティカ!光の精霊13柱『セブテントリーギンタ スピリトゥス・ルーキス』」ネギは黙って見守る。「集い来りて敵を射て!『コエウンテース サギテント・イニミクム!』」「あっ!」「魔法の射手 連弾・光の13矢!『サギタ・マギカ セリエス・ルーキス!』」発声とともに現れた魔法の射手『サギタ・マギカ』威力はまだまだだが、出来たこと自体が誉められたことなのだ。「すごいです!夕映さん!」夕映は嬉しかった。好きな人に誉められて。しかし表には出せない。彼女がいるから、親友がいるから、のどかがいるから。裏切ることはできない。そんな夕映を見てネギが心配そうな顔した。「どうかしましたか?」気づかれた。顔に出ていたのか。「…いえ、何でもないです」しかしネギはそれでも引かない。「でも、何だか元気が無いように見えますよ…?」私の元気の無くなってしまった原因はあなたなのですが…内心夕映はそう思っていながそれでも微笑んで答えた。「本当に何も無いのです。心配を掛けてすいませんです」「…はい。でも何かあったら必ず相談して下さい。出来る限り力になります!」自身の胸をドンと叩いて安心しろと言わんばかりの顔で笑ってみせた。だ…だめです。そんなことを言われたら、また私は…あなたを好きに…
「何かあの二人、良い感じじゃない?ラブ臭が漂ってくるわよ!」
「え?」ハルナの発言に一番速く反応したのはのどかだった。「あんたも早い内に攻めに入らないと後悔することになるわよ?」忠告を受けるのどか。しかし彼女はそこのところがいつもうやむやで終わってしまい。あまり進展したとはいえない。「で、でもー」「夕映があーやってようやく攻めに回ったってのにあんたはそれでいいの?おこぼれなんか期待しても何も無いわよ?」ハルナは何とかのどかを説得しようとする。それが友達を思う優しい心なのか単なるネタ集めのためかは定かではないが。「うん。でもハルナ。見て、あの二人」のどかはハルナに諭すようにネギと夕映を見る。「ん?」ハルナもつられて二人を見た。「幸せそうでしょ?今はそっとしておこう?」「…あんたは本当に友達思いだねぇ」苦笑したハルナは「私だったらガンガン行くんだけど」と付け加えて自身の漫画(同人誌)を描きに行った。「…お互いに頑張ろ?夕映!」のどかもそう言って修行に励んだ。


「ネギ先生」「はい?」夕映は少し迷い始めた。のどかのようにアプローチし始めようかどうかを。「ネギ先生は…今好きな人はいるですか?」唐突な質問に少し驚いた感じのネギだったが「今ですか?うーん…」「のどかは…?」しばしの沈黙。「みんな好きですよ!」ずっ転んだ夕映。まあ仕方ないか、まだ十歳だし。「勿論夕映さんだって大好きです!」「え!?」不覚にもびっくりしてしまった夕映。「あ…ありがとうです」「さ!修行の続きですよ!」そう言うとネギは立ち上がって夕映に手を差し出した。「どうもです」握った。暖かい手だった。夕映はネギの手を終始握っていた。「どうかしましたか?」「い…いえ!何でもないです!」「?じゃー…行きましょう!」「はい!」夕映は微笑んでいた。本当に。正直に。今はまだこれくらいのアプローチでいいだろう。手はまだ繋いだままだった。





はい。どうもです。管理人です。そういえばプロフィールを一切明かしていませんでした。かと言って明かす気は皆無です。夕映はやりやすかったです。元から好意があったわけですし。次はアキラ?まだまだあるな。ネタは保つかな?え?亜子編はって?多分無いでしょう。言ったでしょう。苦情は一切受けつけません。僕は自己中なんです。もしまだやってほしい企画があればメールして下さい。(他のカプ小説も含めて)やれる範囲でやります。絵も下手なりに頑張ります。あと足骨折しましたが頑張ります。頑張れ俺コンチクショウが。

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