「…よし!」今回のテストは自信がある。その理由は、一週間前に遡る。……「もうだめ。ムリ。赤点だよ〜…」明日菜は一週間後のテストの勉強をしていたのだが、まるで出来ない。集中力も無くなってきた。そして、今に至る訳である。「駄目やんかアスナ。途中で投げ出したらあかんえ?」木乃香は何とか明日菜を戻そうとしていた。が、「ムリよもう。結局私には勉強なんて向いてないわ…」この有り様だった。「そーいえばネギは?」先程からネギの姿が見えないことから疑問に思ったのか、木乃香に問いかけてきた。「あー今日はエヴァちゃん所で修行やて。そのまま泊まり込みだとか」「ふうん。別に良いけど変なことされてないかな?」確かに珍しい。エヴァがネギを泊まらせるとは。「それよりもアスナ。勉強の続きやえ」「うー…」木乃香は一応頭の良い部類にはいたため頭の一番悪いアスナぐらいなら教えることができた。「まずは、数学からやな。二次関数やね。まずは…」…一時間後。「アスナー…」既に明日菜は瞑想状態だった。「もー…」木乃香はおもむろにトンカチを出した。……しばしお待ち……「…でな、このグラフのこの線とこの線の交点を求めるには連立方程式やねん」「うん…」明日菜はこぶだらけの頭を擦りながら、静かに返事した。「うー…やっぱりムリよムリ。あたしなんかに…」「ただいまです。あれ、アスナさん勉強してるんですか!?」ネギが帰ってきた。「そうなんやけど、アスナこんなんやから。進まへんよ〜」こんなんと呼ばれたアスナは机に突っ伏した。が、「アスナさん、僕もついてますから。頑張りましょう!!」「ネギ君もこう言っとるえ」ここまで言われたらさすがのアスナも断れない。「分かったわよ〜…」

夜。深夜。「もー寝なさい。後はあたし自分でやるから」「いえ、完璧にできるまで僕も寝ませんよ!」余程信用が無いらしい。まあ明日菜に一人で勉強させたところで一分もたないのだが。「え〜と、次はここですね。これは…」そんなことがずっと続いた。



そして今に至る。あれだけやったのだから。絶対にいける。 そう思っている明日菜。そしてテストが配られた。



「今までで一番自信あるわよ…」目の下にクマができた明日菜は結果を楽しみにした。



「え〜それでは結果を発表します。」麻帆良学園のテスト結果は全てのテストの合計平均で決まる。そして。「2位3年A組」教室内に歓声が響いた。そして注目の明日菜の結果は…「82点」
まさかの明日菜上位。信じたくない結果にバカレンジャー一同は目をひんむいてもう一度。82点。明日菜は思わず飛び跳ねた。すると「ね!努力した甲斐があったでしょう!」ネギが自分のことであったかのように喜んでいるのだ。「ネギ…」思わずネギを抱き寄せる明日菜。「え!?あ…明日菜さん!?」「やったー!!」「苦しい…です」まあそれ程嬉しいことなのだから。


その後明日菜はネギが一緒の布団に入ってきても怒らなくなったそうな。






管理人です。久しぶりに書いたので訳わからんことになってると思いますが、分かって下さい。文才が皆無なんです。

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